Adtech Tokyoで感じた違和感

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e-Metrics summit in San Francisco に始まり、Ad tech in Singapore やAdobe summit in Singapore、そしてTech in Asia in Singapore と Tokyo

そういえば、今年参加したイベントはほとんどの展示会は海外だった。
今回ご縁いただき12/2 Ad Tech Tokyo 2015に、珍しく朝から始まるKeynote Speechに参加した。内容はテクノロジーの話ではなく、ユーザの変化だった。それは私たちの聞きたい話ではないのではないか。そして、ユーザを見なくなったら私たちはおしまいじゃないか。
自分たちはユーザに追い越されてないかと思った。以下詳しく書いてみる。

テクノロジーの話ではなく、ユーザの変化だった

最初は海外から来日したHenry Masonさん。TrendWatchingというイギリスの会社の人。世界中のトレンドウォッチャーから最新トレンドを観察してるんだそうだ。いいなそのお仕事。その次は大学・大学院で日本にいた納豆ご飯の大好きなベンチャーキャピタルのAnis Uzzamanさん。日本人も知っててちゃんとスピーチでギャグをいう欧米風の作法もマスターしてました。Anis Uzzamanの本も面白そうなんで買っておこう

彼らが話していたことはユーザの話だった。ユーザがテクノロジーによって劇的に変化している。そして、今後のテクノロジーでユーザの生活は劇的に変わるという話だった。

業界の皆さまあんまり盛り上がってなかったような

個人的な意見だけど、このkeynote speechはあまり盛り上がっていなかったように感じる。広告がどう変わるとか、ウェブの制作が変わるとか、そういう話ではなかったからだろうか。
展示ブースでは各社がミニセミナーを開催していたが、そちらでは広告やウェブサイトの作り方、組み立て方を話していて、人気のあるブースは立ち見状態になっていた。

海外のカンファレンスやサミットで、もう話題はすでに知っているSEOやスマホ対応ではなく、アプリやオフラインのユーザのエンゲージメントをどう獲得するか、に焦点がうつっている。Adobe Summit in SGで見たWPPグループの広告代理店がコーヒーの店舗を出していて、Adobe Analyticsを活用してコーヒー屋さんの受注業務システムを作っていた。タブレットで注文すると、サイネージに商品が写って、そのデータが店舗ごとに自動的に記録される。業務システム連携とか考えるなら、業務システムをマーケティングシステムで作ったほうが早くない?ってのは衝撃的だった。
なんでこんなに違うのだろう?

想像しているユーザは想像以上に変化している

ウェブ解析を見ていて、ユーザのウェブ、というかインターネットとの関わり方が今年劇的に変化していると感じる。日本でも感じてる。ノーリファラーの率が上がってきたり、リファラーが取れなくなったり、検索フレーズが見れなくなったりしているのはその一部。
僕はKeynote speechの話は大事だと思う。多分、私たちが想像しているユーザは想像以上に変化している。
若者がtwitterをよく見ているという情報を紹介したが、私たち業界人はFacebookばかり見ている。そんな今のユーザと体験が違ってしまっているプロのマーケターは多いし、私もその一人。そのことに危機感を感じなきゃいけない。

私たちは消費者の変化を直視できてるだろうか?

私たちはユーザの変化を直視しにくい状況にある。

まず、業界が細分化されすぎている。

2000年の私がこの業界に起こした頃は、広告代理店、制作会社、コンサル、開発会社ぐらいしかなかった。でも、今やカオスマップみたいに細分化されてしまっている。SEOとリスティングが全然違う業界だって私は息子に説明できない。そして、全てのメディアとデバイスと情報を横断的に消費していくユーザ全体の動きは見れないし、たとえ見れても行動が制限されてしまう。プロとしてユーザ行動を把握するには必要な知識が広すぎる。

そして各テクノロジーは進化している

そして、当然だがそれぞれの技術はどんどん進化している。方向は間違ってなくて、ユーザの利便性を高め、広告主や利害関係者がより便利になるような進化を続けてる。

そしてユーザは離れていく

でもユーザは離れていく。全部がいっぺんにつながってしまう世の中は決して快適ではなく、知ってる人と誰も気づかれないメッセンジャーと誰か分からない状態で本音や気持ちを伝えるソーシャルメディアに流れていく。

PCを捨て街に出よう

ユーザを見なくなったら私たちはおしまいじゃないか。私たちはクライアントに提案するときにユーザを理解していることは重要な強みであるはずだ。
ユーザの理解にテクノロジーは役に立っていた。しかし、いまはテクノロジーから離れ、いったんユーザをオフラインで観察することが重要な時期ではないかと思う。
自分たちの得意な道具にしがみついたらいけない。僕たちがユーザを見なかったら、得意なアクセス解析とかSEOとか使うことだけ考えてたら、インターネットがもたらすかもしれない素敵な未来に対して、誰も貢献できなくなってしまう。
来年は人を観察し、理解することをもっと時間をかけたいと思う。

最後に12月4日息子の誕生日にブログをはじめることになった。ちょこちょこ書きます。よろしくです。英語もチャレンジするつもりだよ

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ejtter

Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.

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