さて引き続きウェブ解析士2021年の序文。世代の違い、何となくしか知らなかったが、だんだん主導権が若い世代にうつるにつれ、まったく理解できていないこと、その若い世代が大きな影響を持つことを知った。それでウェブ解析とは遠く離れてるはずなのに、ジェネレーションZの話を加えた。
でもこの言葉大事だと思うよ。ほんと。
インターネットの普及は、全世界を対象としてビジネスのあり方や考え方に変革をもたらすこととなりました。
産業にあたえる影響
ホテルを持たないAirbnbは最大の宿泊業者になり、タクシーを1台も持たないUberやGrabが旅客業を一変させました。そしてこのような状況をいち早く届けるメディアは、マスメディアではなくソーシャルメディアとなりました。
ユーザー自身が情報元となり、積極的にメディアを活用し共有する経済下において重要になるのは、ユーザーにより良いエクスペリエンス(体験)とエンゲージメント(共感)を与えることです。顧客の協力なくして事業の成長はなし得ない今、エクスペリエンスの向上を意識しない事業は、大きく発展していくことはないでしょう。言い換えれば、事業の収益や効率化だけを考える経営や、商材の押し売りばかりするマーケティングは、ユーザーの共感を得られず、社会的に淘汰される時代であるといえます。
ユーザーに与える影響
インターネットの利用範囲の急速な拡大は、世代ごとのインターネットを利用する頻度や範囲の大きな差が生まれ、そのことがユーザーの価値観や行動様式に大きな影響を与えています。欧米で生まれた考え方ですが、昨今インターネットで価値観や情報の共有が進む中、地域による差は縮まっています。
その人の生まれた年代によってインターネット普及後の世代は以下に分類されます。それぞれ価値観に違いがうまれています。なお世代の区切りには様々な定義があるようです。
ジェネレーションX (1965-1980)
情報源はテレビ中心でした。バブル崩壊を経験し、政治や社会活動に冷めた面を持っています。仕事では効率重視で家庭も仕事も両立を求めます。消費行動は強く、衝動買いもしばしばあります。学歴を重視しています。
この世代はメールを会話の中心に選ぶ人も多く、SNSを積極的に利用しません。インターネットもパソコンを中心に利用する世代です。
ミレニアル(1981-1996)
ジェネレーションYとも呼ばれます。情報はインターネットが中心で、手間がかからず短時間でできることを好みます。将来より今の楽しさを重視する傾向が強く、モノへのコダワリは少なく、経験や体験を重視します。学歴やキャリアよりいまの楽しさを重視しています。
デジタルパイオニアとも呼ばれ、すでに携帯やインターネットが普及した世代です。スマートフォンをSNSを会話の中心に使うことが一般的です。
ジェネレーションZ(1997-2012)
すでにSNSが広く普及していて、情報源はインターネットの動画が中心です。社会問題やダイバーシティ、インクルージョンに対しての関心が強く仲間同士で意見の交換もしています。簡単で手間がかからないことより、自分が他者と違う個性があることを大切にしています。
デジタルネイティブと呼ばれ、複数のデジタルデバイス、メディアを使うため様々なチャネルでの接点があります。情報発信能力も高く、社会問題や自分の主張をオンラインやオフラインで受発信能力に長けています。
デジタルマーケティングやウェブ解析を行うときも、それぞれの世代によって全く違う印象を与え、行動を促すことがあります。とくにジェネレーションZはデジタルネイティブであるため、オンライン・オフラインどちらの情報受発信能力が長けています。世代間の特徴を意識してデジタルマーケティングを行ってください。