ソーシャルメディアなどバージョンアップの早いサービスやソフトウェアを利用していると、検索したけど古い画面や操作方法の説明で、使えないことで困るケースを誰もが経験していると思います。中には以前は正しくても、いまは間違っていたり逆効果になるケースもあり、鮮度の高い情報を知りたいということがあると思います。
鮮度の高い記事を見つける方法
Googleでは”ツール”をクリックすると期間指定ができるので、これで最新情報飲みに絞り込むことができます。同じことはDuckDuckgoなどほとんどの検索エンジンでできます。
もっと簡単な方法もあります。Chromeの無料のエクステンション”Quick Custom Gsearch”を入れると、Googleの検索結果の右端に、自動的に期間を指定するメニューが出現するのです。これを使えば、ワンクリックで簡単に期間を絞り込むこともできるから便利です。
日経新聞を無料で読む方法
また、最新の社会の動向を知るためにニュース系のアプリがいくつかあり、使ってる人も多いと思います。グノシーやNewspicksやSmartnewsなどが代表的なネット系のアプリだ。そして、日経新聞電子版のような新聞社のアプリもあります。それぞれ毎日チェックしている人も多いのではないでしょうか?
新興系のアプリ中心のニュースメディアにもメリットはあります。たとえばNewspicksのような記事だけでなく、有識者の意見なども見れることや、Smartnewsのようにクーポンなどの特典や楽天ポイントを貯められるメリットがあります。これら無料のネット系ニュースアプリも便利なのは間違い無いのですが、日経などの既存メディアの記事は、有料である分、内容的にも使い勝手も優れているところがあります。過去の記事や検索できちんとしたニュースソースまで知りたければ有償のニュースメディアを利用するのもおすすめです。なお、楽天証券に口座開設(無料)して専用スマホアプリiSpeed経由で日経テレコンを利用でき、楽天証券限定の一部制限された機能ですが、3日分の日経新聞を読めたり1年分の企業に関する記事検索ができます。
そして、ニュースを複数のメディアから横断的に探すなら、GoogleアプリやGoogle検索によるニュースの方が便利です。複数のメディアから横断的な記事を読むことができる。なおYahooニュースやGoogleアプリのDiscover(お勧めニュース)に掲載されると、ウェブサイトのトラフィックが一気に増えることがあるのです。特に後者のGoogle Discoverに乗ることを”Google砲”とマーケターの中ではいわれ、この掲載を目指してリアルタイム性の高い記事を書くことで集客することを得意とする人もいます。
私の震災ボランティアでのTwitter活用と失敗経験
しかし、このようなニュースはすべて”記者”が書いたものであり、メディアとして(たまに問題があるとしても)記事内容のクオリティや信憑性を吟味した内容になっています。
いま何が起きているか?ということをリアルタイムに知るのであればTwtterが便利です。地震や列車の遅延、渋滞などは多くの当事者が呟いていて、これ以上にスピードの早い情報源は今のところ私は知りません。
震災のとき、私がボランティアで避難所に物資を運ぶときに「何を」「どこに」運ぶかを調べたのは市役所でもボランティア支援団体でもウェブでも電話でもなく、Twitterでした。Twitterで被災地の避難所を調べると、不足しているものなどがつぶやかれていたからです。そのアカウントに状況をDMで確認をして持って行くようにしていました。食糧だけではなく、ポリタンクや書籍、文房具などを持って行ったものです。本当に緊急な情報は、プロの記者がしっかりまとめた情報ではなく、Twitterに流れているような不確かな情報から洗い出して正しい情報を見つけていくことが必要な力になります。
このようにTwitterのようなSNSは速報を知るなら便利ではあるが、一方でTwitterは”ユーザー”が書いたものであり、クオリティの担保もないし、内容は間違っていたり誤解や偏見が入っている可能性があることを忘れてはいけません。
そしてTwitterをつかった情報収取では私にも震災のボランティアのときに失敗談もあるので共有します。震災で多くの家族が行方を追っている中、ある外国人のご主人が離れて暮らす奥様と子供の安否を気遣い、Twitterで私に問い合わせをしてきました。日本語が不慣れな彼の代わりに私も不慣れな英語で答えつつ、私が代わりにあちこちのボランティアに訪ねて回ったところ、その人のおおよその安否と避難場所を見つけることができました。
しかし、その奥様とつながっているボランティアスタッフ経由で、そのご主人はDV(家庭内暴力)がひどく、奥様と子供は危険を避けて逃げいいて、ご主人はその行方を追っているのだということがわかったのでした。あやうく犯罪に手助けしてしまうところだったのです。
国内ニュースでは見えない側面
そして、ニュースについてもう一つ持って欲しい視点があります。日本のニュースはCMみたいな点です。国内の話題ばかりが中心になり、中にはタレントなどの芸能や商品CMの話がニュースとして報道され、紹介されています。海外に行くと、ニュースサイトもテレビも新聞も国内の次に関心が高いのはワールドワイドの動向。世界中ではタレントの結婚より大事な、事件や災害や戦争がたくさんあるのです。これらを日本で知ろうとするとなぜか大変な手間がかかり、そしてその記事も世界的に重要なことではなく、日本にとって重要なことでフィルターがかかってしまっています。
世界的な問題意識をもってニュースを知ること、そしてTwitterなどの生の情報から事実を引き出せるようになっておきましょう。そしてニュースにしても生の情報にしても、日本語の枠の中で引きこもらないことだと思います。