私はウェブ解析士というコミュニティを運営している。小さいながらも組織だとはおもう。
ウェブ解析士はウェブ解析を通してもともと事業の成果に貢献する人材の育成であり機会の提供である。
このポリシーはずーっと変わらないし、ま、少なくともそこに共感する人が多いコミュニティだと思う(会社に言われてイヤイヤ取得する人もいるから、100%全員が同じ志!とはならないけどね)。
だから外部に目標を持ち、その目標を達成するためにがんばる機能体であることはずっと変わっていない。
現場に貢献する組織
機能体にも2種類あると思う。
一つは組織がトップの方針に沿って行動する組織。スポーツチームや軍隊はそうだろう。試合に勝ち、戦争に勝つには一糸乱れぬ統率力が大事になる。
もう一つは現場が効果的に動くためにトップが行動する組織。警察とか消防署はそうではないだろうか。現場が治安を守り、防火や消火しやすいために組織は動いている。大きな大目標は現場がよりよく回せるためにある。
私達ウェブ解析士はこの現場に貢献する組織だと思っている。ウェブ解析士協会は一部のすごい優秀なスペシャリストや、一部の企業が活躍するためにはない。むしろウェブ解析が活かしにくかったり、使いにくかったりする人たちのために動くようにしていた。
海外の展示会に行くことや、交流を深めるのは、会員機会をつくるためだった。素晴らしい人材やプロジェクトに関わるのも、誰もがそういう人材の知識やノウハウを学べたり、プロジェクトに関わって成長する機会をつくるために動いてきた。
でもウェブ解析士が消防隊や警察のような機能体だというとちょっとおこがましいかな。ウェブ担当者みたいなウェブが本業ではない人もいるからね。もうすこし身近であるのかなと思う。消防団ぐらいかもしれないね。その中には消防隊のようなパキパキのプロもいるけど平日の見回りや訓練に参加する程度の人もいる。そんな団体なのかもしれないなーと思う。
機能体であること
ま、どっちにしても、ユーザーを理解することを通して事業に貢献する専門家の機能体だということは大事にしていきたい。どんな機能体でも共同体としての要素がゼロになることはないけど、共同体であることを目的にすると、自分たちの保身と拡大が目的となってしまう。それはしたくないな。