人生初見積もりが手品だった

電話営業してて「あ」からはじまって「あち」は結構早いタイミングで、アポイントがとれた。新卒1週間ぐらいだったので、これはすごいんじゃないかとおもって訪問したら人生初アポイントで初引き合いをもらえて大喜びで見積もりしたのだが、訪問前にオフィスへ戻ってこいと言われた。

管理部長からのストップだった。

「あの会社はこれなんだよ」

とある仕草をした。あのときその頬を指で切る仕草がどういう意味か知った。地元では有名らしい。過去社長(組長?)がばっさりされたこともあるという(未検証)。

それで断ってこいと。

引き合いまでもらって、図面までもらって断るってどうやって?断り方によってはバッサリ?どうすれば?

なんてことを訪ねたら、見積もり何枚かもってけ、という。それで値段(割引率でポイント、なんていう)を聞いてそれより高い見積もりを出してこいと。

まさか人生初見積もりが手品になるとは思わなかった(笑)。

見積もりを複数準備して会社に行き、お値段を率直に聞いて、それより高いを出す。たしか上から4枚めだった。すっと封筒から出す。この封筒見られたら瀬戸内海に浮かぶのか俺?とおもいつつ。。。

「メーカーちょくじゃと聞いとったがそげーな値引きじゃおえんのー」

と失望された。それだけだった。

それだけでよかったよほんと。

でも、いま振り返れば北斗の拳じゃあるましいそんなんで暴力振るってたらきりがない。でもあの場面上司誰も行かず私一人ってのは残酷だな、とも思う。

まあ結局天才ではなく、単にワケアリだったわけだ。

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.