ejileで進めてることを記録しよう

仕事をしていくうえでは、段取りやプランがとても大事だ。担当者や設備に無理をさせないようにすることがプロジェクトを成功につなげる。逆に言えば、段取りやプランが悪かったり、なければ、そのプロジェクトは成功しない。

というのが、大人として尊敬される仕事の進め方だ。
でももう時代遅れかもしれないと感じる。

わたしたちが10名にも満たない組織なのに、今海外に行き、英語で展開し、中国も視野に入れつつ、eラーニングからゲームまで視野に入れて、地方企業にもリーチしようとしている。

そんな原動力はAgileだ。わたしたちは、ありえない納期でありえない内容をありえない少人数でやってきている。あまりに適当すぎて、ある社員はejileだという(笑)

ない中でどうすれば実現できるか、それを調べ、考え、試す中で、ほんの数時間前まで考えられないスピード、コスト、労力で様々なことを実現してきた。

動画を翻訳し、文字起こししたかったら、Youtubeで(誰も見てない)ライブ中継をし、その内容を字幕にする、それから翻訳もしてダウンロードしてから、再度機械翻訳とプロの校正者に仕事をお願いすると相当コストと時間が短縮される、とか。

PPTを資料をMoodleで使うときにHTMLに起こすときには、このソフトを使ってHTMLで保存すると、ほぼそのまま使えるソースでMoodleに入れることができるとか。

どれもこれもいろんな技術やソフトや人のノウハウを継ぎ接ぎしていくなかで、わかってきた最速最小の方法だ。そんなことを今年に入ってたくさん事務局や委員会、研究会と作ってきた。

わたしたちは、無茶苦茶な納期やクオリティや規模の内容を実現したいなら、聖域なく仕事を見直し、創意工夫をしていくことで不可能を可能にしつづけることができる。そんなことを今年とても良く感じている。そしてその無理無茶につきあってくれる事務局の皆様には本当に感謝。

そして、何度も関係者に言ってるけど、ほんと今の動きは記録に残したほうがいい。このチームじゃなきゃこんなことできない。そしてこのタイミングじゃないとできない。だからいつどうやって新しいやり方を発明したか、どこかに残しておこう。ブログでもメモでも日記帳でもいいから。一番は関わってる自分のため。自分は何を成し遂げたのか、あとで振り替えれるようにするため。

NASAはもう設計図も工程も散逸してしまったため、サターンロケットはもう作れないそうだ。ホンダがカブを造ったとき、F1にチャレンジしたときも相当の創意工夫があったはず。
本田宗一郎の右腕だった藤沢武夫の著書「経営に終わりはない」で書いてたことを思い出した。彼は本田宗一郎に執筆を勧めていて、そのときまさにカブなどの製品開発での創意工夫を残してほしいと願っていたが、彼が書いた本は残念ながらそういう開発秘話から程遠い経営者精神論の本だった(「得手に帆をかけて」あれだけ有名な経営者が書いた本なのに、圧倒的に読んだ人がすくなく、そして誰も進めない。)

話がそれたが、いま普通なら出来ない仕事をやらせてもらえている。だから後で悔いが残らぬよう思いっきり振り回していこうとおもうし、その振り回した過程は思い出せるよう、文字に残しておこう。



Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.