賢すぎてズルいとすらと思った日本酒の店舗の話

友人の経営者が新事業を開発するのをタイムラインで見てて、ふと思い出した。
私が山形から米沢に向かって車で家族で移動してるときにそのビジネスモデルを聞いて、賢すぎてズルいとすら思ったお店の話をしたい。

そのお店は日本酒の製造をメインとしている。

日本酒の製造は装置産業だ。どぶろくみたいなものならカンタンだが、販売価格とクオリティで商品として認められる品質と量を確保するには相当の設備投資と研究開発が必要である。

しかし、そこの日本酒は製造しているにも関わらず、設備はシンプル。なぜなら醸造をしていなくて、醸造をしたお酒をブレンドして製造しているのだ。

だからあるのは、お酒を混ぜるための漏斗とタンクだけ(笑)。

そして山形の有名な料理に合う日本酒を製造して、それを老舗料理店におろしているのだ。米沢牛に合う日本酒とか、山形蕎麦にあう日本酒とかをつくって、それを誰もが知ってる老舗料理店に「XXXX店の日本酒」として販売していて、当然その日本酒はこの製造メーカーの直売所でも売っている。

これは買わない理由が思い浮かばない。いや買わない人は下戸だろう。

そして合わせて販売してるのはチーズケーキというのもズルいぐらい賢い(笑)
奥様、飲めない人は、日本酒をうまそうに試飲している人を尻目にチーズケーキを買うだろう。

このお店ググったのだが見つからなかった。
でも飲食店や食品のビジネスのヒントになればな、と思い残しておく。

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.