2017年自民党は負ける

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2017年10月の、いまのうち言うと、自民党は負けるだろう。あんまり政治興味ないのだけど。

この解散と衆議院選挙はカンネーの戦いを彷彿とする。今回は与党が不利だ。ライバルがいなくなったところで通したい負ける要素がないだろうと想定し、不利な政策を全面に出したところで、側面攻撃をかけられたような形だ。だから、負けるだろう。負けるのは仕方がないとして、過半数は確保しないと日本が迷走するので避けて惜しい。

自民党がいま他の政党を選ぶ選択肢がないから、国民が仕方がないから言うこと聞くだろうという意図だった。だから足元を掬われた。消費税増税、原発再起動など国民にネガティブな政策を押し付ける政党に対し、消費税増税しない、原発0を目指しますというメッセージは極めて有権者の受けが良い。都知事としての豊洲移転反対だって、空気を読んでウケが良さそうだと考えた人気取り政策で何もポリシーがなかったのは明確だ。とくに通したい政策やポリシーはないのだろう。ダイバーシティなどは当然やるが、それより権限のほうを重要と考えてるのだろう。それは選挙を考えると極めて効果的で、みんなが不満に思うことを解決する政策をならべれば勝てる可能性がある。不満に思うことを解決すること自体悪いことではないが、一つ一つ実行能力は大変な物が必要だ。今の政府ができないことをするには相応の能力とリソースが必要である。本当は1つ2つ実現することでも大変なことなのに、それを全部やるとなると不可能になってしまう。でも全部並べないと票は集められない、政治はひっくり返せない。だから新しい政党が政権をとったとしても失望しかまってないだろうな、ということは容易に想像できる。メディアだって視聴率も稼げるし寄ってたかって批判するだろう。

僕のタイムラインには小池さんへの批判ばかりだ。でも旧来メディアは小池礼賛に走ると思う。僕らの思いが届かない人が主流派で、彼らはテレビを見て、なんとなく自分の意見に近い人になんとなく投票する。マーケティングをしていく私達だって、そういう、なんとなくな人達を動かすのが仕事だから。自分の希望はともかくマーケティングを仕事としている以上、予測は客観的にしたい。

この予言が外れてることを一番望んでいるのは私だ。去年から政治は世界的にポピュリストに飲み込まれている。日本は幸か不幸か民主党政権で、悪いことばかりではないが、公約実現の難しさを体験し、一度辛酸を味わった。美辞麗句を並べたマニュフェストではなく、1つでも実行可能性の高い政策をきちんと実現していくこと、将来の事を考えたロジカルな主張が受け入れられること、リーダーシップを発揮して良い方向に世の中を変える人を評価すること、これができない以上、何も変わらない。

私のこんなつまらない予想が外れて、将来をふまえた判断を国民がしてくれたなら、日本は他の国に先駆けたフェーズで国を動かせるのかもしれない。

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.