今日の英語の先生はナイジェリアの人だった。自己紹介でナイジェリアに住んでいるお医者さんの卵だった。来年にはお医者様になるんだそうだ。
いまは「ユークレイン」の大学にいる、という。ユークレイン、毎回聞き間違える。日本では「ウクライナ」のことだ。
ってか、なんでYouはウクライナにいるの?
ナイジェリアから見てウクライナは相当縁遠いはずだ。そして医者の勉強をわざわざウクライナでするなんて。
「ウクライナの言葉、ナイジェリアと全然違うでしょ?」
「Yes」
「お医者さんの用語、めーっちゃむずかしいでしょ?」
「Yes indeed」
「でもって、なんでYouはわざわざウクライナに?」
彼は教えてくれた。好きなゲームの舞台がウクライナだったからなんだそうだ。
多分バトルシューティングゲームみたいなCall of dutyのステージの多くがウクライナで、その雰囲気を味わいたくって来たんだそうだ。
興奮気味に彼は教えてくれた。
「ウクライナの、軍隊とか隊列組んでてピリピリした雰囲気が楽しみでね。その殺伐とした雰囲気を味わいたかったんだよね。」
ウクライナ語もバッチリ理解してるらしい。ナイジェリアから来て学ぶってすごいよね。
「でも・・・」
「でも?」
「全然ちがうんだよ。」
彼は教えてくれた。彼が期待したウクライナ、ソビエト後の混沌としたロシアとウクライナ。そんな雰囲気はなかったんだそうだ。
「んーカナダっぽいかな」
「は?カナダってアメリカ大陸の?」
「ほかドコにあんだよw、あのピースフルなカナダだよ」
「ピースフル?ウクライナ?アーユーシリアス?」
「まじまじ、もーみんな楽しそうで暖かくて、幸せいっぱいだよ。」
彼はいう。昔のウクライナは雪深くてスキーないと動けないぐらいだったそうだ。でもいまは寒さは寒いのだが、雪は本当にない。スノーブーツで十分。それってカナダぐらいの大変さだよね。
ほんとうなスキーで動くの楽しみにしてたんだそうだ。
だから今年の地球温暖化についてはシリアスなのだなと思った。
今年はコロナ禍でCO2の排出量は大幅に減っている。旅客機の運行も、自動車の移動も劇的に減っている。
にも関わらず、氷河の融解も激しく海面上昇が懸念されている。その原因はCO2ではないのかもしれないが、それより温暖化する地球への対応のほうが急務だ。