ふと子供の頃、買ってものすごい怒られた本があった。
世界なぞなぞ大辞典
当時TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)、とくにD&Dにハマっていて、ゲームマスター(ダンジョンマスター)をやってた。RPGでいえばコンピューターの役、つまりゲームのシナリオをつくり、プレイヤーに遊んでもらう。
その中で大ボスを倒す、みたいなのに飽きてくると、謎解き、なんてものがほしくなる。
そこでなぞなぞだ。
JRRトールキンの「ホビットの冒険」でゴクリがビルボ・バキンズになぞなぞを仕掛ける。答えられなかったら命を落とす、というような話だったと思う。
そのなぞなぞ、日本と違って答えがロジカルだ。(これはホビットの冒険からか覚えていないが)
それを作る人はそれに用がない。
それを買う人はそれを使わない。
それを使う人はそれを見ることも感じることもできない。
その答えは。
棺桶
なんてなぞなぞ、そうそう思いつくものでもない。そこで、とあるゲーム系雑誌にこの「世界なぞなぞ大辞典」があったのだ。
当然地元の田舎の本屋にもなく、大きめの書店でお取り寄せをした。
おすすめだ、さあポチるがいい。
人生で買って一番怒られた本となった。
正直、この本の値段を見てなかった。1600円だと正直思ってた。
取り寄せた以上買わざるをえなく、その分厚い辞書を抱えて父に説明をした。
谷川俊太郎先生が監修してたがせめてもの救いだった。変な本じゃないだろうと。
たしかに変な本じゃなかった。でもほとんどのなぞなぞが、文化がわからないと分からないナゾナゾが多く、ネタ本としてはずいぶん高くついた。
でもその後まじまじと見ると、アフリカやアラスカなど、お国柄が見えてきて、その苦労、翻訳の労力考えると、妥当な値段だよな、これ英語版とかあるんだろうか?と思うようになった。
今になると価値がわかる本だな、と思う。