問題を作るときの3つのポイント

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テキストが終わってからも書き続けている。今度は問題集だ。

今まで問題集は小杉さんのご厚意で、Kindleで出版してくれていたが、今年からマイナビの出版となった(はず)。2月に発売する(はず)w。

問題集をつくりながら講座の資料を作っている。そしてフォローアップ試験の内容も作っている。そうやって、試験と連動した講座やフォローアップ試験を作ろうとしている。

問題を作ることは大事だと思っている。
根本で考えているのは、知ってる、知っていないレベルの問題を作らないことだ。問題を作るということは、本質を理解しているということだと思う。

問題を作れるなら、その分野は正しく理解しているのだろう。また初心者にもわかりやすく説明するということが求められる。

難しい問題を作るのは簡単だ。どこまでも細かいことを聞けばいい。でもそれでは本質を見失ってしまう。私達は、学ぶ上での道標としての問題を作らなければならない。

私の問題の作るコツは3つ。

  1. 答えに(少なくとも私は)ワクワクできること
    答えが「へーそうなんだ!」とか「意外だな−」とかがあることが望ましい。その基準はワクワクできること。知ることで、解けることでワクワクできるとそれはいい問題だ。
    でも残念ながら人をワクワクさせられるか自信はもてない。興味関心も違うしね。すくなくとも、私自身はワクワクできること。説明するならワクワクと説明できることだと思う。
  2. その答えに「だからXXしましょう」と言えること
    それは知識のために知識におわらないこと。それがなにかの仕事で役に立つこと。そういい切れるならば、最後に格言みたいな言葉がはいるはず。自分がこの設問について解答を講演するときに、「だからXXしましょう」と言えないのならば、それは知識のための知識でしかないかもしれない。
  3. その設問と答えに広がりがあること
    これは怖い領域でもある。でもチャレンジしてほしい。答えは1つに決まるものが設問者にとって安心である。でも本当はいろんな広がりがあることを選択肢などにして、とりあえず縛る。でも本当はその選択肢は「その範囲ではベスト」でしかなく、本当は無限の広がりを持つというものを仕込んでおく。それがとても大事で、それが一気に回答者の想像力を膨らませる。

私達は科挙じゃないからふるい落とすための試験なんて作る必要はない。必要なのは試験を通して、必要な知識の理解チェックと、その試験を通して仕事のイメージをもってもらうことだ。

多分ウェブ解析士で活躍している何人かは私達の設問でヒントを得たり勇気を得たと思う。

問いかたが上手なら、あなたは誰でも動かすことができるかもしれない。

私は中学校で(独学で)学んだがそれはまたの機会に。

 

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.