ハリウッドで使われるストーリー作成のフレームワーク”Save the cat”のメモ

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Save the catのメモ。このコースを学んで、これだ!と思った。
講師は長澤大輔さん。

これから小説とかゲームとか映画とかストーリーで人を魅せるものをつくりたかったら学ぶべきなようだと思った。

起承転結、MECEとか説明文を作るには素晴らしいフレームワークだがストーリーはハラハラ・ドキドキ飽きさせない事が必要で、その展開を考える必要がある。明快なだけではだめなのだ。

書籍もある。「SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術」。でもおすすめしない。どうも読みにくいのだ、この講座受けたほうが実践的でエッセンスが無駄なく学べる。

つかみ、ストーリー展開、ストーリーの種類が大事

つかみ

「Aな主人公がBに出会ってCする話」で説明できること。その1文でそのストーリーを知りたいと思わせなければアウト。

  • つかみが予想不能だったり皮肉な結果になっているか
  • 世界観や主人公のイメージがつかめるか
  • コンフリクトやテーマの暗示
  • へえーと初めて聞いた人が驚嘆するか

ストーリーの展開

ブレイク・スナイダー・ビート・シートに落とし込む。これが秀逸。

  1. オープニングイメージ 物語の雰囲気を伝える 15ファイナルイメージと対比する
  2. テーマの明示 映画では登場人物に語らせる
  3. お膳立て(セットアップ) 主人公の設定の舞台を伝える
  4. きっかけ 物語の始まりになるできごとが発生
  5. 悩みのとき きっかけにより主人公に苦難が発生
  6. 第1ターニングポイント 主人公が自らの意思で行動して本格的に動く
  7. Bストーリー 今までの流れとは違うサイドストーリー
  8. お楽しみ 予告編やポスターにあった部分の再現など。観客が期待しそうなことの実現
  9. 中間点(ミッドポイント) 絶好調か絶不調で物語の流れが変わる
  10. 迫りくる悪い奴ら 絶好調か絶不調で物語の流れが変わる
  11. 完全なる喪失 ミッドポイントと逆の状態になる。死の気配が漂ったりする
  12. 心の暗躍 問題解決前に主人公に悟りが開けようとする
  13. 第2ターニングポイント 最悪の状況から抜け出す解決策を見つけて立ち上がる
  14. フィナーレ 成長した主人公が勝利する
  15. ファイナルイメージ オープンイメージに比べどう変化したかを見せる

ストーリーの種類

10種類ある。それぞれ面白くするのに欠かせない要素がある。この要素に分解すると驚くほど違うストーリーが同じだったりする。

  • 家の中のモンスター モンスターと家(逃げ場のない空間)
  • 金の羊毛 何かをもとめて旅に出るストーリー。探したものより個人んで何かを発見することに意味がある事が多
  • 魔法のランフ 道具などで願いがかなうが最終的に自分の力で成功する
  • 難題に直面した平凡なやつ 大問題と悪いやつが必要。それらを平凡に打ち勝つ
  • 人生の節目 じょじょに解決できない問題に気づき、最後に受け入れ、勝利を収める
  • バディとの友情 バディの仮面を剥がせばラブストーリー。お互い嫌っているが、仲良くなり、見解て、仲良くなる
  • なぜやったのか 犯罪が明るみに出たとき人間の邪悪な性があばかれる
  • バカの勝利 批判する権力者が必要。それらを主人公(バカ)が批判する。
  • 組織の中で 新しく組織に入った人の視点で語る集団心理の狂気を表現する
  • スーパーヒーロー 平凡な主人公と超人的なヒーローでヒーローの超人的な苦悩

なお、この通り書いたら必ず面白くなるというわけではない。面白くするには場数も必要なはず。

でもこれからストーリーを書くときに参考にしたいと思うフレームワークだった。

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.