Matomoの紹介文書いたら衣袋さんに怒られたから見直す。こうやって怒られるなんて素敵なことだと思うよ。健全な産業であるということだね。
でも最近ブログも書く数が減ってるから文章力が落ちてるかもしれない。
いままで、日本のユーザーは無頓着でした。GAFAなど検索エンジンやソーシャルメディアに対して、現代の日本人は何の疑いもなく個人情報を利用させてきました。検索エンジンやソーシャルメディアを利用するとき、すべての利用者の情報は、ユーザー本人の意思とは関係なく取引されています。個人の行動履歴や個人の属性、そしてコミュニケーション履歴は、大事なGAFAにとって大事な資産です。これらのサービスや広告主は、この資産をもとに広告やら商品のオススメなどを表示して膨大な収益を上げています。
最近さすがの日本でも風向きが変わってきています。日本のユーザーも段々と、その怖さに気付きはじめてます。学生に許可なく行動データをもとにした内定辞退予測を販売したり、参加もしていないユーザーの数字を捏造したり、その行き過ぎた利用は国内でも問題視されているのはご存知のとおりです。この流れは止まらないでしょう2020年は日本も個人情報の取扱いについてセンシティブになる時代です。Cookieなどの個人を特定する技術の規制もますます厳しくなっていくことでしょう。
このような状況で、アクセス解析はもっとも危険の高いデータの一つとなっています。これから企業はアクセス解析で得られるログデーターについて、以下の対応を求められます。
- ユーザーから自分のCookieや行動履歴を消すよう要求されたら、その情報を特定し削除すること
- ユーザーからの要望があれば、情報の保管する期間、保管している内容、監督者を答えられること。そして保管するデータを企業のポリシーに合わせて匿名化できること
- ユーザーから得ている行動データーや個人情報はどのサービスでどんな目的で利用されているかユーザーに答えられること
もちろん、GoogleもFacebookも個人情報の利用については対応していて、ユーザーはいつでも利用を不許可にしたり消すことができます。しかしユーザーへの個人情報の取り扱い責任は、上記サービスを利用している普通の企業でも求められます。しかしこれらのサービスは、企業向けのサービスでもその点充実しているとは言えません。そのため、いまある多くのオーディエンスターゲティング(消費者の属性や行動をもとに広告配信や広告の内容を最適化する)によるインターネット広告や、Googleアナリティクスをはじめとする無料のアクセス解析ツールは利用することが危険になっています。
それでは企業はアクセス解析を使わないでビジネスをすればいいのでしょうか?
残念ながらそうはいきません。ユーザーが多様化し、カスタマー・エクスペリエンスを高めることができる組織が生き残る現在において、アクセス解析の重要性は増すばかりです。AIやマーケティングオートメーションを用いた施策の重要な柱をアクセス解析が担っています。ユーザーの個人情報に対する尊厳を認めつつ、ユーザーの行動を解析し事業の成果に貢献することが求められるでしょう。
もちろん個人情報を第三者に提供せず(クローズドな)、マーケティングに活用できるソリューションはあります。しかしそれらはグローバル企業向けで大変高価なものがほとんどです。中小企業の手に届くものではありませんでした。無料で個人情報を取られてしまうソリューションか、完全にクローズドだが月数十万払うソリューションのどちらかしか残されていないように見えています。
そこでMatomoの登場です。オープンソースで、無料でも使えます。またヒートマップなどの機能も追加で数百ドルのプラグインを購入すれば使えるのです。技術的に難しい人にもクラウド版であればすべて機能が使えても数万円で利用できます。
オープンソースだから機能が低いと先入観があるかもしれませんが、いまやGoogleアナリティクスと、ほとんどの機能で同じかVideo Analyticsなど、ものによってはGoogleアナリティクス以上の機能を備えています。
私たちがウェブ解析を利用する本来の目的はユーザーにしつこい広告を出すためでも、ユーザーが不快に思うような個人情報の行き過ぎた利用ではありません。ユーザーを正しく理解し、どうすればよりよい経験を提供できるか考えるためです。そのためにはまずユーザーが安心してウェブサイトを利用できるためのウェブ解析をしましょう。本人が望めば、そのとおりに個人の情報をあつかえる普通のウェブサイトになりましょう。
一つでも多くのウェブサイトが、世界中のユーザーから怖がられないウェブサイトになるためMatomoの利用をおすすめします。