2019年最初のウェブ解析士マスター講座を振り返って

2019年最初のウェブ解析士マスター講座のDay4が終わった。今回のマスター講座は最大の成果を作れたと思う半面、最大の苦い思い出も残った。

去年から事務局でIDを学ぶ鈴木さんのちからを借りて、マスター講座を改革し続けた。毎回、ひっくり返るぐらいの改革をしたが今年頭の講座も相当乱暴な変更を行った。

なんで改革をするかというと、ひとえに30万円もかかるコストを無駄にしてほしくないためだ。
実務で誰が見ても素晴らしいといえるレポートを書いた経験を得ること
誰もが良いと思える講座を作れること
そしてそのための仲間を手に入れること
に集約される。もう教えることなんてない。それらを自分で手に入れるためのお手伝いをする講座となっている。

今回は仲間を日本中から手に入れるため、moodleを活用した講座とした。moodleを駆使することで非同期(同時セミナー会場にいない状態)でも交流を深めることが可能となるからだ。

そして一部のマスター講座受講者は得難い仲間を手に入れることができたのだと思う。ウェブ解析士の講座で教え方レポートを受講生同志で切磋琢磨することは、もう多分一生でこの機会しかない貴重な機会だから。

一方で一部企業からの研修を受講した人たちには、十分なメリットを提供することができなかった。それぞれ企業の方針や個人の方針がおりあわず、ストレスの高い状態になったと思う。

誰だって講座を創ることや、登壇することは勇気のいることだ。どんなに地上で泳ぐ練習しても、水に飛び込まなくては泳げない。その浮き輪や先生がついた状態で練習する、安全に練習することをこのカリキュラムでは実践している。意外かもしれないが、これでも高い割合の人が登壇し、自分なりに何時間もセミナーで話す機会を捕まえている。このような機会をもっとリアリティをもって提供したい。

今後ウェブ解析士マスターにもとめることは実務的なレポート、ウェブ解析士の講座の講師に加え、それぞれが持つスペシャルなスキルをキチンと周りに教えること、そのようなカリキュラムが世界中で開催されていて、志がある人が学びに行く状況。そんな形になってくればいいと思う。

今年は大阪でスタートした。その後福岡、北海道で開催予定。もう東京では基本開催支配つもりでいる。来年は海外になるかもしれない。

今回は神谷さん中心に近畿支部の皆様、アシストやメンター、採点で活躍してくれたマスターの皆様には深く感謝したい。

来年には私はマスター講座から離れようと思うので、ぜひ自立できるようにがんばってほしい。

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.