結局懇親会に遅くまでいて、朝東京に出発となった。午後からCIについて提案を受けるためである。
ウェブ解析士も岐路に立っている。というより、あるべき姿をより追求するフェーズに移っている。わたしはいま一周回って足元を眺めている。
もともと地方中小企業にウェブ解析を用いて「ウェブを作れるプロ」ではなく、「事業の成果につなげるプロ」を日本中に税理士のように増やしたかった。
ウェブ業界の人やウェブ担当者がそのような人材になるようカリキュラムを作り試験を作ってきた。
そのうちその内容が評価され、大きく広がり、その期待に答えるため、より高いクオリティの人材にすること、カリキュラムにすることに力を使ってきた。
多分ウェブマーケティング業界においては、世界有数の実力をつけるためのカリキュラムと試験になっているのではないか、と思う。
でも私は試験を作りたかったわけでも教育をしたかったわけでもなく、それらは手段である。最終的に実務で貢献できる人材が日本中に「ある」という状態を作りたかっただけだった。
どうすれば活躍でじる人材になるのだろう、そう思い海外で同じような成果につなげるウェブマーケターを育て、日本のウェブ解析士にも活躍する機会を作ろうとしてきた。シンガポールから始まり東南アジアに行き、事務局も増やすことができた。
去年、今年から中国、アメリカに行き、アメリカで事業展開の可能性を感じ、そこで相談したところ「アメリカでも通用する価値はなにか?」という課題を直視する状況にある。
その答えは「アジア中心のウェブマーケターのコミュニティ」である。
私達は日本に1万人、アジアに数百人のウェブ解析士を理解する人材のネットワークがある。これからアジアに向かおうとするウェブマーケター、アジアから世界に向かおうとするウェブマーケターに大きな機会を作れる。
もともとウェブ解析士の最大の価値は「ネットワーク」にあった。でもそれはあまりウェブなりサービスで全面に出していないものだった。カリキュラム強化に力を使ってきた。
ここ数年、カリキュラムから会員サービスへ、事業支援の機会創造に投資をしてきた。しかし未だ試験、カリキュラムが軸の団体でしかない。なぜなら成功体験がそこにあるからだ。
これから、潜在的で本質的な価値をキチンと前面に出すべきタイミングが来る。
それには他者の力が必要で、私はそのために今一度整理整頓し、正しく力を発揮できるアイデンティティを組織につくることが求められている。