無駄やムラをなくす心、つまり「しつけ」は掃除から

pixel2013 / Pixabay

この辺偏屈な話なんで、江尻はそういう感覚なのね、ぐらいで読んでくださいね。

大前提として整理整頓掃除大嫌いで大の苦手。私は高校まで自分でちゃんと掃除したことなかった。だから学校以外でどうするかも知らいないし、やったこともなかった。

変わったのは社会人になってからかな。

わたし前職化学原料メーカーで、最初の配属は新規事業で地方の下水化に使われる合併浄化槽の販促でした。

塩ビの工場に三交代で3ヶ月研修に入るのだけど、塩ビの工場だった。ラジオ体操やQCサークルに参加するなんて経験をさせてもらった。だから原料として化成品はとても身近なもの。ビニールとかは灯油とかガソリン作る過程でできる副生成物。

ペーパータオルとか、ゴミ箱に入れるためのスーパー用ビニール袋とか、ハンカチ使って毎日持ってくるコンビニの袋使えば全くいらないないと思ってしまう。 

コンビニの袋捨てるためにゴミ箱用の袋買ってくるなんて、トイレットペーパーをティッシュで包んで捨てるの?なんて思ってしまう。

ウェットティッシュなんてすべてプラスティック。あれは臨時に使う拭きもの。お風呂あがりにティッシュで髪乾かさないでしょ?
床掃除にウェットティッシュ使わないでしょ?

でもできないことはない。プラスチックの繊維で補強してるから。すごい技術だけど、でも本来臨時で拭くための万能な代用品。

掃除道具は掃除道具。雑巾が基本だと思う。ウェスって製造現場では言う。雑巾をちゃんとつかうほうがずっと合理的。洗えるからね。そして雑巾でアルコールで拭いた方が除菌できて風邪予防にもなる。

そして合併浄化槽に関わったとき、下水に関わる業界とも関わった。仕事に上下は本当に無いな、立派な人は本当に立派だと思ったものだ。
だからトイレもあの頃の仕事した皆さまのこと考えるときちんとやらない人と仕事したくないなとおもってしまう。

その後独立してから、イエローハットの社長が小学校のトイレボランティアで掃除するイベント何度も参加した。私はその姿勢が好きで、全部雑巾とカネヨンでやる。それで必ず綺麗になる。

雑巾でトイレ掃除は労働法違反だと言われてしまいまうけどね。

自分が使うものをキレイにできないプロが仕事できるの?と思ってる。浄化槽の工事の施工で関わった、一番信頼できる水道工事業者の川上設備の社長がゴルフのドライバーを磨きながら、「何事も上達するには道具を大事にすることだ」と磨きながら言ってた。イチローだって誰だって道具を大事にする。それはキレイにする以上に意味がある。

それをメーカーでは5Sという。掃除をめちゃ大事にする。なぜなら5S活動、つまり掃除は無駄を見つけ、危険を見つけるパトロールのようなもの。日頃の業務では気づかない、無駄やムラを無くす行動だから。

雑巾で床や机をキレイにしながら、何で汚れるんだろう、ここにこれがあるのは使いやすいのだろうか?などと考える時間は振り返りの時間。仕事で必要だ。そしてその無駄やムラをなくす心、つまり「しつけ」は掃除から生み出せるとおもっている。

以上、製造業上がりのおっさんの説教。

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.