ネット広告の闇を見てむかしの闇を思い出した

andreas160578 / Pixabay

ネット広告の闇」を見た。22日NHKで放送され、終了してから存在に気づいたのだが、U-Nextを使って見ることができた。まだ見られるかも。数百円前半だ。

見て他の同業者同様失望したのだが、嫌な子供時代の思い出を思い出した。

それは小学校中高年の頃のNHKの特集だった。コンピューターに人生を奪われれう人といったテーマだった。

コンピュータープログラミングに没頭し続けて、生活を失う人たち。わたしたちを見てくれない、と嘆く家族や妻。そして専門家による「これは一種の病気や麻薬みたいなものだ」というコメント。コンピューターによって魂を奪われてしまう、というような内容だった。

親から「お前もビョーキなんじゃないか」とか言われてたが、私にとっての悲劇は翌日起きた。

クラスで女の子を私含めて複数の男の子で女の子をからかってた。もちろんホメられるような話ではなく、成績悪いのをからかってたような覚えがある。

それを見た先生が怒り狂ってこっちに来た。そして生徒全員を着席させ、私だけを黒板の前に立たせて

「コンピューターのせいでこいつは人間の心をなくしてしまった、お前たちはこういう人になるな!」

って怒られた。怒られたというよりうまく言えないがゾンビみたいな扱いを受けてしまった(笑)

先生は善意だったのかもしれない。当時雑誌マイコン(古)とか持ち歩いてる気持ち悪い生徒を注意したかったかもしれないしNHKの番組をみて、私を本気で矯正しようとしてショックをあたえたかったのかもしれない。もちろん私は何も治らなかったし、友達の中での立場は最悪になっただけだったけど。

いま振り返って、あの番組は馬鹿げた内容だったなと思う。今で言う、ネットゲームやソーシャルゲームに没頭する大人ならいざしらず、当時は8ビット機の時代だ。登場した「ビョーキ」といってた大人たちはプログラマーだった。多分、大変なプロジェクトで苦労してたんだと思う。寝る間もなく、家族と話す時間もなく没頭してたのは仕事が大変だった、そしていいものを作ろうとしてたからだったのだろう。

わたしはNHK大好きだ。1番みているチャネルだし、ピタゴラスイッチも好きだ。しかしあのときの番組は私の人生にマイナスな影響を与えた。分からないものを一方的に「ネガティブ」に決めつけるマスメディアの論調は犠牲者を生むということだ。

話を戻して「ネット広告の闇」は相当偏っていた。Facebookで日本アフィリエイト協議会のコメントを一切用いなかったことは、論調を「悪いもの」にしたかったのだと感じる。わたしから見ると悪意すら感じる。

そしてこういう番組をみて大人、先生や父兄が「分からない」職業に対して「悪」だと決めてつけて攻撃しないよう望む。YouTuberやアフィリエイターのような人たちの多くがいらぬ誹謗中傷を受けないようにしたい。
YouTuberの家族がいじめのようなことがあり、引っ越すみたいなことも聞く。そんなことがないようにしてほしいと思う。

そしてきっとYouTubreやアフィリエイターやインフルエンサーと仲良くすることは自分たちにとっても役だつし勉強になると思う。

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.