もうAISASではなく、アリババはAIPLらしい

23日1日だけダイレクトマーケティングExpoに参加してみた。目的はアリババのセミナー参加だったが、それ以外にも有用な内容があったためメモ。

Youtuberのマーケティングセミナー

まずマックスむらいさんのYoutuberについてのセミナー。よく考えるとYoutuberの話をビジネスとして聞いたのは初めてかもしれない。
Youtuberは一般から見れば広告収益のみ視野にあるかもしれないが、複数から聞いている通り、Adsenseでの収益ではほとんどの人は食えない。食えるとすればインフルエンサーとしてのタイアップ企画による報酬だ。

そのタイアップ企画を成果につなげるためにはどうするべきかという話だった。一番大事なのはターゲットや商材にあったYoutuberを選ぶこと。どんなに好きなYoutuberでも駄目で、5本ぐらい動画を見てから判断するべきだとのことだった。

Youtube広告も同じことが言えるはず。いまYoutuberの収益が下がっている一因は広告主にもあるはずで、オーディエンスターゲティングしたって絶対成果につながらない。

だって社長の私だって、Youtubeで動画検索してるとき社長としての内容なんて見てないことが大半で、その検索した内容に沿ったモノ以外「邪魔な広告」でしかないから。

ヤッホーブルーイングのファンを育てるセミナー

ヤッホーは、以前から有名なカスタマー重視の企業だ。そこまでは知ってるが具体的な内容を聞く機会がなく、有償(3000円)だが聞くことにした。

いくつか得ることがあったが彼らの考える満足度の測定方法は
NPS(0-10)と熱中度(1-5)だった。この2軸で高い点数を獲得している顧客を育てることを大事にしているのだそう。

熱中度って、どれだけヤッホーや製品にハマってるかということ。でも熱中度ってNPSと連動するんじゃないの?と思ったら、結構な割合で「ヤッホーは好きだけど、人に進めたくはない」という自分だけで楽しみたい人もいるらしい。

なるほど、と思った。うちもとってみようなか。

アリババのセミナーで学んだAIPL

アリババのセミナー。カンファレンスも中国で参加したけど中国語でさっぱり分からなかったが、今回は中国語じゃないので理解できた。

一番残ったのはAIPL。

日本ではAISASと言われる。電通の登録商標で言わずとしれたAttention Interest Search Action Shareの略だが、アリババが提唱するAIPLとは、Attention Interest Purchase Loyaltyの略

もはやBaiduを抜いてNo.1の広告主になったアリババ(Aliって訳すのね)とこの記事でも伝えているが、もうInterestを持ったユーザーがするのは検索エンジンでの検索ではない。Alibabaのだったり、Wechatだったりするだろうが、プラットフォーム上で探したり、友人に聞いたり、オフラインで行動するので、その後いきなりPurchaseとなり、買ったユーザーにいかにLoyalityを感じてもらうか、ということになる。

そして日本の商品は中国で一番人気があり、購入されていること。派手なKOLを使ったマーケティングが注目されがちだが、一番大事なことは商品ページでの丁寧は説明であること、なんてことを知る必要がある。

あと、地味に知らなければいけないことはメンツ。面子という言葉は知ってるけど、具体的になってないかもしれない。

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.