ウェブマーケティングの教育から有田町のノベルゲームをつくるようになったきっかけ

このゲーム「宇宙から届いた焼き物X」を開発する発端はマーケティングを学べる教材をゲームにして他言語化して世界中発信したらどうなるか?というチャレンジがここに至った。

オースティンで「このマーケティング教材高校生向けにないの?」という言葉からヒントを得た。子供に学びやすくするためにゲームにしては?というアイデアもあったが、ゲームは大変で金がかかる(実際すっごい大変だったけど)から諦めかけていた。

しかしフィリピンで大和田さんの講演を聞いて、ノベルゲームならオープンソースでゲームが作れるソフトがあることを知った。「ティラノビルダー」だった。これを使えばドラッグアンドドロップでゲームが作れる。ブラウザゲームからiPhoneアプリのゲームまで作れる。英語版も作れる。ゲームは不可能ではないことがわかった。

しかしコンテンツが難しかった。マーケティングだと企業とか売上とか顧客とかの話になってくるが、わたしの子供に聞いたところあまり興味が持てなそうだった。日本の学校ではビジネスを教えなさすぎてるから、ピンとこないのだ。会社ではないマーケティングのテーマがなく、またもや頓挫してしまった。

替わったのは4月後半、ちょうど1年前ぐらいだった。出張直前に山下さんと会ったときに有田町の町長と会うという話を聞いた。

企業はつまらなくても街を元気にするマーケティングなら子供にも親近感がわくかもしれないと思い、有田町の町長を紹介してもらうため急遽飛行機を予約してお会いした。

有田町の松尾町長は真摯にお話しを聞いてくださった。地域活性化を色々試みた経験で、これだけちゃんと向き合ってくださったことは初めてのケースだった。有田町をテーマにゲームをつくれることが見えてきた。

こうやってこのゲームをつくろうとする土壌がうまれた。そして次は素材を探すことになる。

子供に楽しくマーケティングの楽しさを学ばせたい、そんなことが巡り巡ってこのゲームになった。そのきっかけは沢山の人の助力と紹介があったことは伝えたかった。

つづく

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.