昨日セブンイレブンで買い物をしてたら7月1日からプラスチックバッグが有料になると知った。うっすら聞いていたけど、まさかコンビニまでなるとは思っていなかった。
私は最初ゼオンという化学工業メーカーに勤めていた。それで少しは化学工業を知ってるので、なんでポリエチレンの袋を使わないようにするのかよく分からないでいる。
エコバッグにするとポリエチレンの袋を使う量は減るかもしれないが、それはどう環境に良いのかがよくわかっていない。
私の働いていたゼオンはC5留分と呼ばれるものからゴムなどを作っていた。ポリエチレンもそういう物質の一つで原油からガソリンや灯油を作ると出てくる成分から作られる。作らないと火をつけて燃やす。あの煙突の上燃えてるのがそれだ。燃やすと有毒成分が消えるからである。
だからどっちにしよ火をつけて燃やすものだから、プラスチックにして使うのはエコなんじゃないかと思う。二酸化炭素が減るとも思えない。
このコロナの騒ぎでもそうだけど、科学的じゃないことを科学的な理由をつけて、それをしないといけない空気みたいなものが支配するのってなんとかならないかなと思う。
例えばゴミの分別。小さいペットボトルは燃えるゴミとか、そもそも分別ってなんなんだろうか。ペットボトルは再生するのってコスト高くて割に合わないはずなんだけど、なんでするんだろう。どうし片っ端に燃やして、灰から金属成分取り出して埋め立てるのではダメなんだろうか。あんなに細かく分別して回収することはどういうメリットがあるのかいまだに納得できないでいる。
私が入社した1997年ごろ、私のいたゼオンは大変厳しい時代だった。塩化ビニールがダイオキシンを発生させるということで、発がん性のあるダイオキシンを出さないために、塩化ビニールは大変嫌われた。住宅のパイプからサランラップまで使われていたため、どんどん塩ビを使わない製品にとって変わられて、メーカーは大変苦しんだ。信越化学という、とんでもなく優秀なメーカー以外は大変だった(あそこはちょっと化け物じみた優秀企業だった)。
でも当時の同期の研究者はよく嘆いていた。塩素と炭素で火をつければダオキシンは出る。塩しゃけだって出る(笑)なぜ塩ビだけが悪者なのかと。
そしてダイオキシンは忘れ去られた。酸性雨とかもトント聞かなくなった。こういうことは科学的とは言わないと思うけど、こういう社会の空気やら雰囲気が動いてしまうと、流れって止められない。
でもさ、無駄だったり意味ないことって論理的に考えてやめたり変えるようにしないとニッチもさっちも行かなくなると思うんだよなー