2019年は境界線を引く年

いわき市小浜海岸付近

Baiduの話を書いてる途中だけど元旦ぐらい今年の抱負を書いておこうと思う。

まずもっとシンプルなのがいいなーと、テーマ変えてみた。ついでにタイトルも。適当なタイトルだったのでTable Anatomyと変えてみた。でもどうやらターヘル・アナトミア(って実は翻訳おかしいらしいね)。

地味なことだけど大事なこととして
今年からFacebookを減らします。特にメッセンジャー。
量が多くてもう使いにくくしかない。

今年は一言で言えば「境界線を引く年」にする

わたしのウェブ解析パフォーマンスの限界は近づいている(またかよ、ともう人もいるだろうけど)。体力的にも、能力的にも、感覚的にも頑張れなくなってくる。もう一部はピークを過ぎてしまったという実感もある。

いままでずいぶん乱暴なことをしてきた。もっと丁寧な仕事をすべきなのに、あれもこれもそれもどれもやりまくってるために、コミュニケーションの質、仕事の組み立て方、内容などが雑なままである。

ただ、今やらなければあとでできないことを優先させてきた。多分50歳越えたらもう体力的にも海外行けないし、語学だってそんな学べないし、学ぶ意欲もわかないだろう。そして何より私自身のウェブ解析の能力だって衰えてくるし、時代だって進化して私の理解するマーケティングはどんどん時代遅れになるだろう。だから拡大をさせてきた。

違う分野、違う国、違うチャレンジ。

それも今年で終わりにしようと思う。今年行けるところまで行って、それを境界線にしようと思う。それから後は、質を優先させたい。もっとコミュニケーションを丁寧にしたいし、できないことはやめていくべきだし、仕事も丁寧に組み立てたい。

2019年は地方・ヨーロッパ・中国で教育する

まず地方を今年思いっきり開拓したい。私はそれぞれの地域で中小企業を元気にするスペシャリストをたくさん知っている。彼らの活躍機会を増やすために、地方の経済を担う自治体、団体や銀行とどんどん連携したい。1つ1つ丁寧にやるが、本当にやりたいことは日本中のスペシャリストを日本中の企業に紹介し、いつでも相談でき、信頼できる環境にすることだ。

そして、ヨーロッパと中国。この2方面のコンテンツを強化したカリキュラムにした。ヨーロッパのGDPRを代表とするルール、ガイドラインそしてプライバシー尊重しつつどのようにデジタルマーケティングを進めているのか、その状況を知り、カリキュラムに加えていきたいと思う。

次に中国。去年中国に行くことで、デジタルマーケティング、ビジネスの展開するポリシーやスタンスは日本どころか世界でも最先端を行っていることを感じている。データ解析やUXも含めてだ。その「今」を知ること、そして中国のデジタルマーケティングをどうすれば私達も活用できるのかを知りたいし共有したい。

この3箇所で講座開催やカリキュラムの強化を進めたいと思う。東南アジアで事務局を開催してくれているパートナーの強化ももちろんするが、そのためにもこれらの地域での成功事例やコンテンツが大きく役立つと思う。

プロ向けの専門的な講座をベンダー連携でつくる

USももちろん行くが、今年こそ主要なソリューションベンダーとの交渉をすすめておきたい。GoogleやFacebookもはじめ、デジタルマーケティングで欠かせないソリューションを中小企業が容易に使えるよう、専門家に知識提供をすることができればと思っている。

そして地方で頑張っている専門家が教えたり、学べる専門的な講座をつくりたい。ただし資格をまた新たに作るのはあまり前向きではない。プロとしての自覚と責任をもってもらうためにウェブ解析士は資格にしたいが、そこがちゃんと担保されていれば、資格にしなくてもいいことが多いのではないかと思ってる。でもつくったごめんなさい(笑)

エキスパート講座、と呼んでいるが(名前変える予定)、このような専門的な講座を30本ぐらい作り、色々な人が教えられるともっと良いと思う。特にマスターはウェブ解析士以外に優れたスキルがあり、教えることもできる。ウェブ解析士以外に学べるものをもっと教えたり学べる環境があればもっと活躍できる環境は広がるはずだ。

これらを毎回オフラインで講座やるという形式も変えていきたい。オンライン講座を大幅に強化することで実現しようと思っている。オンライン講座になるということは、ウェブ解析士マスター、そしてエキスパート講座をつくれる上級ウェブ解析士は在宅でも地方でも教えられるようになるということだ。そして講師も生徒も何時間も受講に拘束されるのではなく、学びたいときに学び、教えられるときに教えられるということだ。

去年一年マスター講座をオンラインにしてきた。動画を撮影した講座を何年もトライしては失敗してきた。しかし今度は方法が見えたと思う。新しい実験は私の個人の会社情報価値研究所(CVR)で試して、その結果を共有していこうと思う。

まー今以上に乱暴に拡大して「あーこれもうムリ、俺通用しないからやめよー」と思うのが来年かな、と思う。

私達は日本という、超絶クローズドでレッドオーシャンで少子高齢化のゆでガエル市場で戦ってきている。その内容は呼吸するようにわかるのだから、あとはもっとオープンな他の地域をちゃんと理解すれば、私は世界の皆様に役立つコミュニティであり、教育になると思ってる。

そしてウェブ解析士を通して、事業の成果に貢献しようとする優秀な専門家とたくさんつながることができた。彼らをもっとエンパワーメントするために、他のデジタルマーケティングのスキルを学び、世界で仕事ができる機会をつくれば、私達が貢献できる幅も深さももっと高めることができる。

そのために、私ができる「境界線」を今年ひいてこようと思う。

最後に元旦の過ごし方

今年は東京で元旦を家族と過ごした。氏神神社に行き、隣の真言宗のお寺がやってるカフェで新年最初のお食事しました。お雑煮準備してたのに、食べる前に初詣行きたいと思い家族に無理させてしまった。

カフェは「なゆた」。元旦から営業してて、新年らしいお食事ができて、おすすめ。椎名町の駅前にある。


キッシュなんてオサレなもの食べてしまった。ヘルシーな料理だが線香や説教臭い料理ではない(笑)。

「なゆた」=「那由他」とは1072のことらしい。
Googleが10100のことを指す。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいします。

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.