増減高低上下の使い分け

Pettycon / Pixabay

テキストの校正が大詰めで今でもまだオフィスでチェックをしている。今回は範囲が広がった分、校正がとても大変。

委員会の皆様、現在校正に関わってる160人の有志の皆様には深い感謝をしている。
今回校正も頑張っているが、日本語表記で私もよく知らなかったこととかもあり勉強になっている。

たとえば「わたる」

  • 橋をわたる
    は「渡る」だが
  • 広範囲にわたる
    は「亘る」。
    たしかに英語にしたら
    橋を渡るcross the bridgeで、広範囲に亘るはcover the broad area.
    全然違うよね。でも言われないと気づかない。

上がる、下がる、増える、減るの表現もそう。

  • 量は増える、減るが基本。
    セッション、コンバージョンは全部量だ。
    だから
    コンバージョンが上がった、って本当は変だよね、ということになった。
    コンバージョンは数を表すから、増える、減るが基本だろう。
  • 度数や割合は高い、低い(上がる・下がる)
    一方直帰率、コンバージョン率なら高い、低い、上がる、下がるがいいだろう。直帰率が増える、減るというのは奇妙な使い方で、割合や度数の単位なら上下、高低で示すべきだろう。このような指標は量では比較しにくいものを率などに加工することでわかりやすくした人工的な概念だ。せっかく比べれられるのに上下高低使わないなんてもったいない。

セッションやコンバージョンは量だから多い少ないでしか比較できない。
でも私達は結構適当に増減上下高低をつかってるな、と思った。

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.