また今年も新年に山上蒲鉾店のいただいてしまった。
わたしにとって、かまぼこは地元では夕月かまぼこだ。
いわき市小名浜では、かまぼこ=夕月だった。
地元以外でも夕月は美味しいかまぼことして有名だった。
だから、他に選択肢がない、というぐらいあまり考えてなかった食材である。
だから蒲鉾のいただきものは、寿司屋の息子に、マグロの短冊送ったようなものである。
でも毎回感動してたりする。
去年頂いたときにっは、これはちゃんと向き合わなければと、蒲鉾を買い漁って、食べ比べをしたのだった。
コンビニ、スーパー、地元の銘店の蒲鉾を買い、並べて家族に食べてみてもらった。
そこで分かった事実があった。
「かまぼこだねー」
蕎麦もモチも雑煮と同じような感想。
蒲鉾の食べ比べはおっさんがすべきで、
子供は関心がないということだw
考えればそりゃそうだな、私は子供の頃蒲鉾の良し悪し考えなかったな、と思い今回は自粛した。
いただいた山上蒲鉾に専念して美味しくたべることにした。
蒲鉾の美味しい食べ方をブログで見るとみんな1.2cmぐらいの厚い切り方をおすすめしている。
たしかにぶりぶりしてうまい。
うまいのだが、この食べ方だとどれもそれほど差がない。
そこで他のウェブサイトで書いてなかった美味しい食べ方を提案したい。
以下3つ。
1)うすいほうがうまくないか?
厚くせず、むしろ薄く削ぎ切ると、歯ごたえや旨味を感じることができる。
厚いと歯ごたえは潔いものの、歯ごたえが全面に出過ぎて味を感じることが難しくなる。
思うに従来の蒲鉾は柔らかくて、軟弱すぎるのではないか?その基準で1.2cmになってるのではないか?
とも思う。
だって蒲鉾は味付けされてるとはいえ、白身。そんな分厚い刺し身あるだろうか?
タコだってヒラメだって、薄く削ぎきって、表面積を広げて、歯ごたえと風味を楽しみたいものでは?
2)温めたほうがうまくないか?
雑煮に入れてていつも思うのは温めたときの味の活性化は、板わさファンにもぜひ体験してほしいものである。
板わさでは味わえない、白身魚をほっとさせたような出汁を感じることができる。
そして、何よりその白身魚の旨味と出汁の旨味が染み渡る雑煮の旨さである。
昆布と鳥でとった淡白な出汁では決して出てこない、白身と蒲鉾の味付けから出るグルタミン酸が味わいをリッチにしてくれるのだ。
駆動が分厚い蒲鉾では出てこない。薄く、あるいは細切りにするとこの味が湧き出てくる。
3)調味料、脇役のほうが活躍が広がるのでは?
この1)と2)から言えることだが、蒲鉾を美味しく食べるというと、板わさみたいにそのままでーんとでてくるが、
それはそれで美味しいとして、塩昆布や鰹節のように、調味料として使ったら美味しさが他の主役を引き立てる名脇役になるのではないかと思う。
細く千切りや、桂剥きにしたらお吸い物でもいいかもしれない。見た目も華やかで、味も他を邪魔しないが引き立てるはずだ。