Skypeで有料セミナー開催のメリットと注意点 2016/12/16

東京でばかりいいセミナーや講座があって、地方に住むとなかなか受講できない。オンラインのセミナーはオンデマンドの動画ばかりで、受講生は講義のリアルタイムなインタラクティブな雰囲気は味絵わえない。一方でskypeなどのオンラインで交流できるツールは動作が不安定、特に有料のセミナーはできないのでは?という課題のヒントになれば嬉しい。

僕は誰でも意欲があれば学べる環境が理想的だと思う。有料のセミナーは有料にするだけあって、内容も濃く、ためになるものも多い。でも動画にする、となると基本一方的だし、講座の雰囲気がつたわわらない。

昨日、初級ウェブ解析士の講座をskypeをつかって有料で開催した初級ウェブ解析士講座開催した。いつもは5時間オフラインで開催する講座だけど、さすがに5時間は無理だろうと思い、3時間で2日に分けてみた。

3時間のskypeは多分人生で最長。トラブルは起きないのか?受講生は集中力が続くのか?が心配だった。結論から言うと、大きなトラブルもなく、楽しく教えられた。受講生の満足も高かったと思う。そのメリットと注意点をメモしておく。

メリット

  1. 世界中で有用な内容を「インタラクティブ」に勉強できる
  2. 受講者は自分に都合のいい場所・環境で学ぶことができる
  3. 講師は遠距離なのにアットホームな雰囲気を楽しむことができる
  1. 世界中で有用な内容を「インタラクティブ」に勉強できる
    対面で学ぶのが一番だし、動画でも優れたコンテンツもあるが、教えると学ぶという行動は本質的には双方向的なものだと思う。対話、交流が講師だけではなく生徒の間でも発生することで理解が深まり、活用できるようになる。skypeをつかうと、動画によるオンラインセミナーとは違い、インタラクティブにできる。アドリブで変な話もできるし、ちょっとしたティップスも言える。理解度を確認しながらスキップしたり、逆に丁寧に話し直したりできることが大事。
  2. 受講者は自分に都合のいい場所・環境で学ぶことができる
    受講者からの声で気づいたが、多くはオフィスや自宅で受講してた。カメラをオフにすれば音声だけだし、どんな格好でどんな場所でも学べる。多分普段受講生がいると隣の人や休憩の時間など気になるだろうが、全く気にしなくていい。これは受講する側にとって楽な点だろう。19時から22時の講座だったが、自宅だったら受けられる人も多いだろう。
    今後、地方だけではなく育児や仕事で時間が取れない人の助けになるといいと思う
  3. 講師は遠距離なのにアットホームな雰囲気を楽しむことができる
    やってみて新潟、長崎、名古屋の人が参加したが日本国内ではラグは感じない。4人が参加したのだが、雰囲気はとてもアットホーム。こたつで会話、とまでいかなくても距離感は静かな会議室で学んでる雰囲気だった。普段の登壇してセミナーするときより距離感は近く、親しみやすかったのではないか。

skypeの初級ウェブ解析士講座はこんな雰囲気で行っていた。一人でペラペラ喋ってるのだが、一人という感じではなかった(事務局の方もサポートにいたけどね)

今回はスクリーンシェアが機能しないトラブルはあったものの、おおよそうまくいった。しかし、注意点を以下に残しておく。

  1. 受講生に質問しやすい環境をつくる
    静かにすると、分かるのか分からないのか講師は分からない。いつもの3倍ぐらい質問を促した。また、音声が飛ぶことは頻繁にあるので、聞こえたか?ということは確認する。突然落ちる人もいるので、その人はどこまで聞いたか確認する必要がある。これらで20%ぐらいはオフライン講座より時間が増えるだろう。
    あと、ちゃんと見えてるかの確認も大事。カメラで写ってる自分を見ながら講座は困難なので、受講生にいつでも伝えてくれ、とお願いするのも大事。
  2. スクリーンシェアを前提にするのは危険
    今回、資料をスクリーンシェアで共有するつもりだったが、一度スクリーンシェアを落とすと、次に再開したときに表示されないトラブルが発生した。これは前に開催したオープンセミナーでもあったので結構頻繁に起きると思う。そこで後半はテレビにうつした資料をPCのカメラで映しながら行った。はじめからこれでよかったと思うので、次回からはプロジェクタやPCで映してやろうと思う。
  3. 撮影環境を整え動画を予備で撮っておく
    撮影環境として、プロジェクタを想定したが、ホワイトボードの照り返しが激しく、画面が見づらかった。カメラで撮ると違う。そこでTVに切り替えた。また、ホワイトボードを用いた説明もしたが、これは意外によく見えることがわかった。
    最後にskypeで講座をすると言ってもいつ落ちるか分からないから、必ず動画は撮っておくこと。万が一回線が切れても、その動画でその日の講座が見られれば、一応の満足は得られるはずだ。動画のアップなど手間がかかるため課題は残るが無料のソリューションを使ってる措置として、できれば実施しておきたい。

skype講座はやってて楽しいので、しばらく継続しようと思います。
1月19日(火)19:00-20:30も無料skypeセミナー「Webディレクターのためのウェブ解析入門」ーこれから業界で食べていくために必要なことー
で講座やる予定です♪

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.