スープカレーが世界に羽ばたく3つの提言

ずっと風邪ひきそうだ。今日は札幌に朝ついて自分が自殺的な薄着であることに気づいた。一刻も早く防寒着を買わねば。防寒着を買うにはうごく。うごくにはエネルギーが要る。そう暖かくて熱量があるもの。そうだスープカレーだ(笑)

私はスープカレーを食べなくてはいけない。

ここのスープカレーは美味しかった。わたしは北海道にあまたある美食のうち、もっともイノベーションの高いものスープカレーだと思う。

美味しいところにいくと、カレーというよりラーメンに近い。上等の工夫を凝らしたスープが命だ。他の国、インドだって例がなく(彼らは出汁なんてつかわない)、世界に羽ばたくポテンシャルも有ると思う。実際シンガポールのオフィス近くでスープカレー屋さんがオープンするのを見かけた。

でもわたしはスープカレーが世界に羽ばたくには3つカベがあると思う。

1.辛さ表示

スープカレーは辛さの幅が相当広い。そして基準がバラバラである。10段階だとすると「ちょうどいい辛さ」から辛さを足せる「基準値0から加点」のカレーと、「ちょうどいい辛さ」が真ん中になってて加減ができる「基準値5からの加減」のカレーがある。

むかしドミニカという新宿のスープカレー屋で「基準値0から加点」カレーでわたしが10段階で10を頼んだらみんな5を頼んでしまい、地獄絵図となったことがある。

今回は6とか選んだ。タイの激辛トウガラシ配合だったからだ。でもそーでもなく、10以上にすればよかったと思ったのだった。

2.食べやすさ

最も定番のチキンカレーは骨付き肉とまるごと野菜。北海道らしい素敵な食材の魅せ方だが、食べやすくない。スプーンもフォークも素揚げや蒸しただけの野菜を切るのに適していない。北海道ならその手間も味のうち、でも海外ならどうだろう?はねてしまうのでは?エプロンという手もあるが、ディナーで火鍋ならまだしもランチのカレーでエプロン?という気もしてくる。

チキンの柄を持ちやすくしたり、やさいを大きめでも切ると味が変わるのか?変わるかもしれ得ないが小差だと思う。

3.価格

スープカレーは明らかに観光客価格だと思う。原価がそこまでかかるのかもしれないが、カレーという基準で戦っててシェアをとっていく方がいいと思う。サンドイッチはイギリスが本場だがキューリのサンドイッチに2000円とか言われたら払うか?というと戸惑うはずだ。

付加価値をつけたいのもわかる。だったらインドカレーぐらい小さくしては?そこにおむすびつけるぐらいのスタイルでもいいかもしれない。そして高級スープカレーとして本場北海道スタイルとしていままでのやり方で出してもいいかもしれない。

ぜひスープカレーで「インドカレー」「イギリスカレー」「スープカレー」となってほしいものだ。

 

 

 

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.