消費者の軟弱な嗜好がモノづくりをダメにする

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尊敬している農業の専門家がいる。古荘貴司さんだ。
私は古荘さんを本当に天才だと思っている。

彼が作ってるのは農作物とCMSとグループウェアだw

ね!イカすでしょ!

何がすごいって、かれの作るCMSやグループウェアは全部概念や存在からして他社と違う。

製品は本質的な課題解決を狙っている。

しかし概念が違いすぎて、特にITの専門家が理解できない。でも本当は普及すべきものばかりだと思う。

詳しくはbrassicaコーポレートサイトを見てほしい

さてこのことは今度述べるとして、彼の本業は農業だ。

新鮮な無農薬有機栽培の農作物を作っている。
品質も高く、強いこだわりを感じる。
一度食べてみるとわかるともう。
farandmerで食べることができる。
菊芋なんて、もはや果物だよ(笑)

彼から聞いてそうだよな、と思ったことがある。

日本の野菜は美味しくないし、健康に良くない

ということだ。

日本の農家が作る野菜の栄養素は急速に減ってきている。
そして味も風味も抜けてきている。

私もアジアで野菜を食べてて、個性や魅力を感じるのだ。
パクチーだってトマトだってニンジンだってアジアの方が美味しい。
洗う水の衛星不衛生はあるかもだが、野菜そのものを育ててる土地も栄養も日本より良いに違いない。

果物は日本の価値だろうと思う人も多いが、

日本の果物はただ甘くてでかいだけだ。

風味、香りも含めたら日本の高級果物は価格ほど高い価値があるものは少ない。
ただでかくて甘くて形の良い果物に高いお金を払う日本の消費者によって、どんどん農家は砂糖菓子のようにするために手間暇かけるようになっていった。ジャム、とかコンフォートとかには向かない果物がふえたんだろうな。

和牛も似たことを感じる。ただファッティーで甘くて柔らかい肉をつくるために農家の方はしのぎを削っているが、それって本当に美味しい肉なのか?最近グラスフィッデッドの肉に注目があつまり、さっぱりして、肉汁が美味しくて、歯ごたえがある肉が尊ばれはじめてる。

品評会もA5ランクも農協も業界も基準を見直す必要がありそう。いつまで旧態然のものさしで勝負するのだろうか?

理由は消費者にある。

クセのない柔らかい小ぶりでまっすぐな野菜を好む結果、プラスチックのような無味無臭無害無益な野菜になっていった。

美味しい、ってことと食べやすいってことを誤解していないか?
癖がなくて柔らかくて食べやすいもの食べたかったらゼリーでも食べてたらいい。

「遠くに、もっと、誰も食べたことのない美味しい野菜を目指したい」

こんなコンセプトの野菜が普及しない方がどうかしてる。

海外行って生野菜も食べてみて、もっと癖がある青々しい野菜を食べよう。

健康にもいいよ。

システムでも業務を完全にフォローする受託生産が多いが、本当にそこまで業務に合わせるシステムを作る必要があるのか?疑問すらおきないので先進国でパッケージより受託開発が多いのが日本だ。この需要への過剰適合は、日本のもつ長所を裏返した欠点ではないかと思う。

クレームや要望を切り分けて、ちゃんとあるべき方向に良くしていかないと最期ダメになる。

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.