日本に限らず、アジア諸国は中国の文化・思想の影響を強く受けています。
仏教や儒教の影響も受けましたが、道教の影響も受けていて、その考え方は広く共通認識の一部になっています。
例えばリーダーシップについて、日本を含むアジアの理想のリーダーシップ像は道教の教えになるとおもいます。それは以下が有名です。
太上下知有之。其次親而譽之。
其次畏之。其次侮之。信不足、焉有不信。
悠兮其貴言、功成事遂、百姓皆謂我自然。
(出典:老子 十七章)
書き下し文では、
太上は
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下これ有るを知るのみ。
その次は親しみてこれを譽む。
その次はこれを畏る。
その次はこれを侮る。
信足らざれば、
焉ち信ざられざること有り。
悠としてそれ言を貴くすれば、
功は成り事は遂げられて、
百姓は皆我自ら然りと謂う。
最も優れたリーダーは存在しか分からないリーダーです。
次が親しまれて褒められるリーダー
その次が畏れられるリーダーで
最後がバカにされるリーダー。
信頼が足りなけば言葉を信じてもらいないこともあります。
だから悠々と構えて、言葉を慎重に用いると、努力は報われ物事は成し遂げられて、
人々はみんなそれは自分で成し遂げたことと言うでしょう。
日本においてリーダーは存在しか分からない、成し遂げたことは、リーダーではなく自分で成し遂げたと思われることが優れたリーダーとなっています。
4.誰もが機会を得るために、実務と教育を両立します。
この行動規範の前半に込められた想いは「ウェブ解析の民主化」です。コンビニエンスストアで店長がPOSデータからユーザのニーズを探るようにビジネスパーソンすべてがウェブ解析を通してユーザーを理解し、ビジネスを改善することを民主化としています。
老子で語られてるのは、一国の王などの話だと思うので僭越ではありますが、ウェブ解析士もウェブ解析の分野ではリーダーになることもあるでしょう。その時に理想は老子の語るリーダー像です。現場やクライアントが自らウェブ解析をし、成果を上げてると感じてもらうように誘導することです。
例えば現場を巻き込むために、よく現場で「分からない」を使います。コンサルティングの中で「私もわからないから教えて欲しい」という質問を入れるのです。そうすると、みんなが頭を働かせます。そしてその中に真実があるのです。