和が日本を指すのは、戒めなのでは?

日本を和と言う。和はpeaceという意味だがそれは日本人が平和主義だからだって言う人が大半だけど、ホントかな?と思う。

耳伝聞でしかないが、日本の庶民は江戸時代までは世界有数のひどい環境にあったのだと思う。疫病が流行り、内戦が勃発し、死も貧困も極めて身近なことだったろうと思う。その中で仏教が流行り浄土真宗のような宗教が広がったのだろうと思う。

庶民がご飯や生活が不安定ではなくなったのは江戸時代ぐらいからではないかと思う。もちろん江戸時代が最高だと言いたいわけではなく、言いたいことは日本は縄文時代から江戸時代までの間は日本は極めて混沌とした好戦的な民族だったということだ(縄文時代が1万年ぐらい続いて、かつ極めて平和だったがあのときの主役は、アメリカン・インディアンに近い、いまの日本人とは違う人種だったのだろう)

幕末、日本は奇跡的に植民地化されず、内戦も極めてスムーズに処理されていったが、奇跡的だったと思う。薩長は好戦的な人が多かったし、世界も内戦に誘導しようとしてた、ホント僅かなトップの人たちが冷静に判断し、いろいろな偶然も重なってスムーズにすすんだ。

日本人とイタリア人でチームとして仕事をすると、日本人のほうがチームとして仕事をすると効率的ではないという調査結果をどこかで読んだことがある。個性的で自己主張がイタリア人のほうが強いが、その分お互いのことが早く理解できる。でも日本人は最初から協力的な姿勢を示すが、タテマエと本音があっていろいろな考えがあるため、あとで話しがこじれたり、横やりが入ることが多いようだ。

日本が終身雇用で、年功序列になったのも、そういう横並びを日本人が好きだからではなく、戦後専門職が少なく、離職されると困るための方針だった。

そして細かく説明するのは避けるが、日本人は本当に内輪もめが好きだ。同じような団体や団体内で、裏や表でいろいろ対立する。この傾向は特に海外の日本人が強いと思う。どっちが先輩後輩とか、そんな話で日本人同士で仲がいい悪いという話が必ずある。

多分世界で一番個人主義なのは日本人だ。他の国では中国だってアメリカだって欧米だって東南アジアだって家族が大事だ。日本は家族より個人が大事な人が多いと思う。

表面ニコニコしてるが、相当個人主義で好戦的なのが日本人ではないかと思う。だから日本が和と言われるのは「お前らもっと仲良くしろよ」の意味で和だったりしないかな?と思う。

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.