多分今年もっとも私に影響を与えた書籍はこれだろう。もちろん2019年のことである。
インストラクショナルデザインの基本となる書籍で、筆者からサインまでいただいていたのだが、ここ数ヶ月読むことができていなかったのだが、年末年始に読み始めた。
表紙とタイトルから想像がつかないアクティブで斬新な考え方だった。タイトルとカバーで損をしているな、と思った。
研修設計マニュアルとあるが、研修をしないで、自立して学べるようにするにはどうするかということが根幹にある。そして究極のラーニングエクスペリエンスはオンライントレーニングになる、ということも書かれている。表紙から想像つかない斬新なアプローチである。
つまり今までの教育は、教室でみんなに教えなければならなかった。だから、すでに理解していることも聞かなきゃいけないし、理解していない人あ置いてけぼりになる。
でもオンライントレーニングならば理解しているところは飛ばせばいいし、理解していないところは学べばいい、それでもわからん!というところはセミナーを聞くことで学べばいい。そういう考え方になる。大事なことはARCSだ。
まあそりゃそうだよね、と思うかもしれない。でもそれだけなら通信講座と変わらない。そんなことにオンライントレーニングの本当の可能性はない。可能性があるのは、もっと深いところだ。
多分本当のオンライントレーニングの設計は、ゲームの設計に近いはないだろうか?どうすれば共感してもらえるか。共感してもらうものがなければどんな動画作ったって無駄だ。動画すら必要かどうか考える必要がある。
今年こそ、面白くてみんなの役に立つオンライントレーニングを作れる重大なヒントを得たと思う。
やれるかな?分からないけど、コンテンツと意味がわかった私達なら作れるんじゃないかと思う。