2009年から毎年ウェブ解析士の講座を開くための動画や資料を配布してきた。しかし2018年からウェブ解析士マスター向けにウェブ解析士の講座の講師をするための資料、動画の公開を控えておこうと思う。その理由をオフィシャルに公開する前にここにメモ書きしておく。
理由は簡単で、、発展や進化がとまってしまうためだ。代表理事や委員会のトップがつくった動画や資料を教えるのでは発展がない。私達が提供しなければいけないのは、実務に即したテキストや試験であり、教え方はそれぞれ自由であっていい。試験に合格し、実務で貢献できる人材にする方法はいろいろあるはずだ。学校だって、受験対策のための授業をするとしてどうすれば魅力的か、面白いか、という工夫は講師がすべき点だ。
そして、講師が日頃接する受講生もいろいろだ。地方で学ぶ人、学生のような初心者、デジタルマーケティングを日頃から行ってる経験者、ウェブ業界に入ってきた新人、それぞれ学ぶ前のレベルも違えば、学ぶモチベーションも異なる。それに対し、同じ講座を全部使うこと自体おかしなことだと思う。
実は2009年からウェブ解析士の講座資料は自分で自由に作って良い、と伝えていた。しかし今までほとんど事務局から共有した資料をもとに講座をしているようだった。やはり試験提供している団体から共有している資料の信頼性は絶大で、逆にいえばそこから発展的な問題をつくる怖さも感じているのかもしれない。
しかしウェブ解析士協会も委員会も事務局も絶対ではない。それぞれ好きに作ればいいし、もし私達の試験内容やテキストが実態に即していなければ、講師が指導して実態に即したものに変えていき、試験も変えていけばいいのだ。
私達はふるい落としのための試験やテキストを作っているのではなく、育て、活躍するための試験やテキストを作っている。正しいとみんなが判断するならどんどんその新しい流れを取り込んでいき、より実践的な試験やテキストにしたらもっとよくなる。
教えることが資格認定条件になっているウェブ解析士マスターには今年からカリキュラムへの協力を義務としたが、それもそういう背景からだ。
教える内容を改善する意欲がなければ、受講生のためにも、その内容は教えないほうがいいと思う。
一方で、これからウェブ解析士マスターになるため講座を受ける人にはもちろん公開する。彼らには教えるための機会と道標が必要だ。
また既存ウェブ解析士マスターでも教え方で指針が必要な人は、動画を見たいと思う人もいるだろう。私の講座では、受けるウェブ解析士マスターに動画をつかう。でもそれは義務ではなく、私も応援したいと思う人に対価や労力をもとに提供するつもりだ。
なお私の講座は基本オンラインで行う。今年からオンラインを本格的に強化するためだ。全体の30%はオンラインになると思う。全国、誰でも教えられて、誰でも学べる。オフライン以上に交流が楽しめるオンラインの講座を実現したい。それが私の来年のチャレンジだ。