2019年ウェブ解析士マスター講座を変えようと思う

ウェブ解析士マスター講座は、多分今年で今までのやり方は変えようと思う(まだアイデアレベル)。

もう40回以上開催してきた。

2017年まで年3回東京・大阪+他の地域というペースで行い、2018年からオンライン浜松、岡山、東京で開催をしてきた。東京一極集中もポリシーにあわないが、地方で開催すると東京から来る方も多く、ウィンブルドン状態(イギリスでやるテニスの試合だが全員外国人ということ)になっていた。

そして講座は2種類の枚数無制限のレポートと実技試験。レポートも普通合計で100ページは超える。実技試験は合計22時間の動画から3問出てくる。

ほぼ全員の受講者は二度と受けたくないといい(笑)、そのかわり役に立ったという人も多い。ただしクレームもある。多くのクレームはレポートだ。またこの件は書こうと思う。

結論から言うと、来年からはウェブ解析士マスター合格者は全員自分のオリジナル講座を作ってもらおうと思う。ウェブ解析士ではなく、プロが聞いても役に立つ講座を作れない人はウェブ解析士を教えるウェブ解析士マスターとして認定しない(もちろん今までの講座はそのまま残る)ということを考えている。

理由はウェブ解析士マスターに活躍の機会をつくるため。

ウェブ解析士マスターはウェブ解析士の講座を立ち上げ、講師をすることができる。しかし都内では一部の講師が多くの講座を開催していて、なかなか新規に立ち上げることは難しい。一方で地方ではウェブ解析士の受講希望者はそこまで多くないし、告知方法も限られる。この方法ではせっかくマスターをとって講座を通して自分の「教える」スキルを上げることがなかなか難しいのが実情だ。

もちろんそれでも一部の優秀な方は他の人ができない分野で講座を立ち上げたり、企業研修でポジションを獲得しているが、これができるかは能力的な問題以上に、立場や実勢がものをいう。自由になるセミナー会場があったり、すでに業界で指導経験があれば付加価値をあげるためにウェブ解析士のカリキュラムは強力なコンテンツになるが、全くない人にはなかなか難しい。

そこでオリジナルの講座だ。具体的にはエキスパート講座と呼ばれる数万円の上級ウェブ解析士向けの講座を一人一つ開催してもらおうと思う。

来年からこのようにカリキュラムを変えるつもりなので、今まで通りの講座を受けたい方は今年のうちに受けたほうがいいです。

でもわかってほしいのはウェブ解析士マスター講座の改変の目的は、より幅広い人に、この(多分そんなに長続きしない)ウェブ解析士協会という仕組みをつかって、どんどん活躍する人を増やすことだ。マスター講座を難しくすることが目的でおなく、その先を見据えてのことだということは重ねて書いておきたい。

 

Toshiaki Ejiri: Born in Fukushima, working as web analytics consultant since 2000.