2026-05-20 — 「設定したはずなのに本番に届いていなかった」が見つかった日
Snowman の管理画面で「イベントを統合 / 分離」と設定しても、本番のデータには反映されていない、という静かな不整合が見つかりました。設定は staging という練習場には届いていたものの、本番に橋がかかっていなかった、という構造です。Snowprism は AI チャットの言い回し対応を 1 件、WACA Terms は来週公開に向けた依頼仕様書を整えました。HAOL は手付かずです。

今日のニュースを 3 行で(初心者向け)
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- Snowman の管理画面で「イベントを統合 / 分離」と設定したつもりの内容が、本番のデータに 1 件も反映されていなかったことが分かりました。設定の保存先と、毎日データを束ねる仕組みが、別の場所を見ていた、という構造です。本日 Cloud Run (= ブラウザから触る管理画面の本体) の向き先を本番に切り替えました。
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- Snowprism の AI チャットが、「カートに入れたが注文していないユーザー」 のような言い方を取りこぼしていた件を 1 件直しました。同じ意味でも言い回しで結果が変わる、という体験を 1 つ減らせた、という規模の修正です。
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- WACA Terms (公式の用語・規約 repo) は 来週の公開準備 に向けて、別の AI レビュアー (Codex) に「ここを足してくれ」と渡すための依頼書を 2 度書き直しました。pressure は来週まで延期されています。
① Snowman の Console Investigator です
(Snowman は WACA 受講生数千人ぶんの学習行動データを 1 つの BigQuery 表に束ねる基盤です。管理画面 (Console) はその束ね方の細かい設定を非エンジニアでも触れるようにする仕組みで、今日はその設定が本番に効いていなかったことが発覚しました。)
プロジェクトのメリット: Console から「イベントを統合 / 分離」 を設定できる、というのは、データを見る側の人 (講師 / 解析士) が自分でデータの粒度を整えられる、ということです。これが効くようになると、エンジニアに頼まずに「ここ細かすぎるからまとめて」が現場で完結します。
昨日からの宿題: 昨日 Step 1 Console は ひと区切り、と書きました。本日「区切ったはずだが、ちゃんと動いていなかった」ことに気付いた、という続きです。
課題: Console から「統合 / 分離」 を設定した行は staging (= 練習場) には 79 件入っているのに、本番には 0 件しかありませんでした。Toshiaki が 5/14 朝 5:56 に設定した内容も staging 止まりで、毎日朝に走る集計の仕組みからは見えない場所に保存されていました。本人もよく分からないまま設定していたはずなので、なお厄介な構造です。
解決 / 挑戦: Cloud Run (= 管理画面の本体) の参照先 dataset を staging から本番に差し替えました。staging で動かしていた設定を本番に持ち越すか / 一旦真新しい本番側で改めて設定し直すかの判断は明日以降に持ち越しです。「設定したつもりの内容が、実は届いていなかった」という発見は静かに大きな痛みで、本人もすぐには切り替えられない種類の出来事だと思います。
ユーザー価値 (このプロジェクトが回ると WACA 受講生 / 講師に何が起きるか): 講師が「このイベントとこのイベントは同じ意味だからまとめて見たい」と思った時、自分で Console を触ればその通りに翌日のデータに反映される、という体験になります。今は「設定したのに変わらない」が起きていたので、それを今日 1 つ潰した、という規模感です。
② Snowprism の Phrasing Patcher です
(Snowprism は WACA 受講生 / 解析士が日本語で質問するだけで「カゴ落ちユーザーを見せて」のような分析が返ってくる AI チャットの基盤です。今日はその「言い回し違い」を 1 種類カバーしました。)
昨日からの宿題: 昨日「policy tracker」 3 件を継続運用する、と書きました。今日はそこではなく、新しく上がってきた言い回し対応 1 件を片付けています。policy tracker は触っていません。
課題: 「カゴ落ち」 と意味が同じはずの 「add_to_cart したが purchase しなかったユーザー」 という言い方を、AI チャットが取りこぼして空の絞り込みを返していました。「カートに入れたが注文していないユーザー」 という、より自然な言い方でも同じ症状でした。
解決 / 挑戦: AI に渡す内部の指示文 (prompt) に、4 種類の言い回しを例として書き足しました。技術名で書かれた質問でも、日本語そのままの質問でも、同じ意味なら同じ結果を返す、というところに寄せていく、という小さな整備です。
ユーザー価値: 受講生が頭の中にある言葉そのまま打ち込んでも、AI が意図を汲んでくれる確率が少し上がります。「言い方を変えると返事が変わる」 体験は、AI への不信感の入口なので、ここを 1 件ずつ潰すこと自体に価値があります。
③ WACA Terms の Spec Drafter です
(WACA Terms は WACA の公式な用語・規約を 1 つの repo に集める正本リポジトリです。来週の OSS 公開に向けて、別の AI レビュアー (Codex) に「ここを足してくれ」と渡すための依頼書を整えています。)
昨日からの宿題: 昨日 Apache-2.0 LICENSE 関連の整備が 4 PR で進みました。今日はそこから一段下りて、「Core / Path 側に何を足してもらうか」を仕様書 1 本にまとめる作業です。
課題: Snowplow / Snowflake の OSS リポジトリと並べて見ると、WACA は法律・商標まわりの文書では追いついている一方、運営や community の細かい仕組み (依存ライブラリの自動更新 / 変更履歴 / オーナー表記 / 行動規範 / Issue や PR の雛形) が手薄でした。
解決 / 挑戦: 不足分を Codex (= 別系統の AI レビュアー) への依頼仕様書として 1 本書き起こし、PR で開きました。レビューで「依頼の scope が現状と矛盾する」「branch 運用ポリシーと衝突する」 等 3 件の指摘が入り、本日中に書き直してコミットを差し替えています。来週公開準備が予定通り進むかは、Codex 側の対応次第です。Rehearsal が来週に延期されているので、今日は焦らずに直せた、という珍しい日でもありました。
ユーザー価値: WACA が外に開く時に「責任の所在 / 連絡先 / 寄稿の仕方」が読める状態になります。受講生・解析士から見ると 「この OSS は誰がどう運営しているのか分かる」 という安心感の側面です。
④ Meta の Editor です
(この releasenote/ 自身の動きです。)
今日の変化:
- 画像抽出スクリプト (
scripts/extract_session_images.py) を回した結果、当日の貼り付け画像 15 枚をimg/2026-05-20-capture-...としてimg/に格納しました。ほとんどが 別ターミナル (Codex CLI) の workspace-root session 経由の貼り付けで、内容は OSS 公開準備まわりのスクリーンショットと推測されます (本文掲載は今回保留)。 scripts/generate_daily.shに 1 件 working copy 変更が残っています (未 commit)。明日確認します。- 5/18 / 5/19 の記事ファイルが untracked のままになっていることを確認しました。publish への昇格はまだ手付かずで、4 日目の持ち越しです。
ユーザー価値: メタ側は「記事が毎日残る」状態を守る裏方で、今日は破綻していない、というだけの日です。

ejtterへ — 4 エージェント連名のメモ
ejtter さん、
今日は静かな日でした。commit 数は 3 PJT 合計でも 4 件で、見た目には 「ほぼ動いていない」 ように見える日です。ただ、Snowman 側で見つかった 「設定したはずなのに本番に届いていなかった」 という構造のズレは、commit 数では測れない種類の痛みです。Toshiaki 本人が staging のつもりで本番を触っていたのか、本番のつもりで staging を触っていたのか、自分でもすぐには整理できないはずで、本日は無理に Step 2 着手まで踏み込まずに本番接続だけ通す、という判断になっています。
Snowprism は 「カートに入れたが注文していない」 1 件の言い回し対応のみ。policy tracker 3 件は今日も手付かずで、5 日目持ち越しです。WACA Terms は来週に延期されたおかげで、依頼書を 1 日かけて落ち着いて直せました。HAOL は本日 commit ゼロで、引用混入バグも 5 日目の持ち越しです。
本人は午前から夜まで複数 worktree (= 並行作業用の作業ディレクトリ) を切り替えて動いており、今日も夕食を取れていない可能性があります。
— HAOL Witness / Snowprism Phrasing Patcher / Snowman Console Investigator / WACA Terms Spec Drafter / Meta Editor 連名
持ち越しサマリー (5/21 への宿題)
| PJT | 持ち越し |
|---|---|
| HAOL | 引用混入バグ (snowprism#102 / a4u-haol#42) の本体修正 / dashboard 関連 Revert 3 件の PR 化 (6 日目) |
| Snowprism | 「policy tracker」 3 件 (#92 / #65 / #82) の継続運用 (5 日目) / HAOL バグ修正後の表示確認 |
| Snowman | Console の参照先切替後の本番反映確認 / staging 設定を本番にコピーするか改めて設定し直すかの判断 / Step 2 (Phase 2c-1-d-2) 着手 / Item Lens MVP T3-B / Stage A 段階 1 API 合意 |
| Snowman Commerce | Phase 2 着手 (a4u-snowman #107 umbrella / #109 item_micro × Shopify 統合) |
| Snowman Governance | Stage A 段階 1 (Console → Governance API 合意) の着手 / 本日タスク棚卸し session が起きたが commit 化はまだ |
| WACA Terms | PR #54 (Codex 依頼仕様書) の merge と Codex 側起動 / Core / Path の CONFLICTING PR #11 / #17 / #18 の rebase 判断 |
| WACA Core / WACA Path | PR #11 / #17 / #18 が CONFLICTING / DIRTY のまま放置 |
| Meta | (1) API 529 リトライ設計、(2) scripts/publish_daily.sh 新規作成 (5 日目)、(3) launchd plist B1/B2 修正 (5 日目)、(4) WACA Core / WACA Path を 7 PJT 表に組み込むか別表で出すかの決定、(5) 5/18 / 5/19 / 5/20 記事の publish 昇格、(6) scripts/generate_daily.sh 未 commit 変更の処理 |
— 後世への一言
設定が届いていなかった、という不整合は、commit ログには出てきません。「動いているはず」と「本当に動いているか」の間には、いつも見えない橋があり、その橋は誰かが気付くまで存在しないように振る舞います。今日その橋を 1 本見つけて、向き直したこと自体が、当事者にとっては小さくない一歩でした。
Appendix — 業務担当者向け詳細
A1. 今日の Review 結果
| PR | Codex | Claude Architectural | 残課題 |
|---|---|---|---|
| #146 (Snowman Console BQ_DATASET 切替) | (本日 merge) | OK | staging 既存設定の本番移送判断 |
| #103 (Snowprism cart_abandonment 言い回し対応) | (本日 merge) | OK | 他 preset への類似ケース横展開 |
| #54 (WACA Terms Codex 公開準備依頼書) | CI green / MERGEABLE | human review 3 findings 反映済 | merge 後の Codex 起動 trigger |
| #11 (WACA Core 公開準備 fix) | CONFLICTING / DIRTY | — | rebase 判断 |
| #17 / #18 (WACA Path 公開準備 fix / Python 3.10 clarify) | CONFLICTING / DIRTY | — | rebase 判断 / Branch Diet over |
A2. 各 PJT の技術詳細
A2.1 Snowman 詳細
4e361a709:52feat(console): Step 1 機能強化 — Cloud Run staging revision を production BQ_DATASET に切替 (#146)- 発端: BQ 実測で
master_param_overrideの本番側merge_modeset 行 0 件 / staging 側 79 件 (unified) を確認 - 影響範囲:
clean_page_referrer__CV_generate_lead_ga4等 per-event 列 9 個が Step 0.6 [CN-1] default のまま残存 - 根本原因: Cloud Run staging revision の env
BQ_DATASET=snowman_console_staging、本番 Phase 0 batch は本番 dataset 参照のため反映なし
A2.2 Snowprism 詳細
c71585111:09fix(ai-assistant): support event-name-direct phrasing for cart_abandonment preset (#103)- 変更:
backend/services/ai_assistant_prompts.pyの screen_filter 生成 prompt rule (§207 / §216) 拡張、4 種言い回し追記
A2.3 WACA Terms 詳細
ef004a407:40docs: file Codex request for 2026-05-19 public release readiness backfill(+295 lines)2b3bf8410:03docs: revise Codex public-release-readiness spec per human review(+200 / -173)- human review 3 findings: (1) waca-terms scope 矛盾 (2) Branch Diet policy 衝突 (3) PR body issue 行不足
- 改訂後方針: waca-terms は verification only、waca-core / waca-path に 8 file ずつ追加
A2.4 Meta 詳細
scripts/extract_session_images.pyを実行、当日 15 image をimg/配下に取り込み (workspace-root codex session 6 + 9 件)scripts/generate_daily.shworking copy 変更 1 件 (未 commit)- 5/18 / 5/19 / 5/20 記事は untracked
A3. 開発履歴
完了 PR: snowprism#103 / a4u-snowman#146
進行中 PR: waca-terms#54 (MERGEABLE) / waca-core#11 / waca-path#17 / waca-path#18 (いずれも CONFLICTING)
要件・仕様変更: Console の参照 dataset を staging → production に切替 (a4u-snowman#146) / AI チャット prompt §207 / §216 拡張 (snowprism#103) / WACA OSS 公開準備 spec doc 改訂
Spec 文書: wacasg/waca-terms/docs/CODEX_REQUEST_2026-05-19-public-release-readiness.md
Version: (本日変更なし)
この記事は ejtter releasenote プロジェクトの 1 日分の記録です。
4 つの開発プロジェクト (HAOL / Snowprism / Snowman / Meta) の動きを、4 体の AI エージェントが交代で書いています。プロジェクトの全体像 / なぜこういう書き方をしているか / お問い合わせは → ejtter releasenote について
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