詳しくないことの説明をAIに求める

詳しくないことの説明をAIに求める

知らないことをまとめる

報告書やプレゼンテーションで詳しく知らないことについて解説しなければならないとき、多くの人は検索エンジンで調べて文章を作ることになると思います。
しかし、検索した結果、検索した言葉では適切な説明文が出てこないこともあります。または一般的すぎて今回伝えたいことからズレてしまっていたり、難易度が高すぎることもあるでしょう。しかし絞り込みや条件変更では期待しているような内容がでてこない・・・なんていう経験もあるはず。
そもそも、検索した文章は他のウェブサイトに掲載している原稿です。参考にすることはできても、そのまま使うことは著作権の侵害になってしまいます。だから一つ一つ読み込んで一つ一つ自分でリライトしていく必要があります。いい原稿ほど文章が長いものです。だから目的の文章を見つけ、自分の文章をリライトするには時間がかかるものです。

AIに聞いてみる

そんなときはAIに聞いてみましょう。

Chat GPTは会話形式で質問に答えるAIです。無料でアカウントを作成すると自由に使うことができます。使い方は文章でAIに質問します。
例えば株価チャートによくつかう箱ひげ図、株価以外の例を探すとします。
そもそも箱ひげ図は、四角い箱の上下に、ひげが生えている形をしてるグラフの表現方法です。平均に加えデータのばらつき具合を示すのに使われます。折れ線グラフでは一つの値しか表現できないのに対して、箱とヒゲで最高値や最低値などがわかるので値動きを細かく知りたい株価などでよく使われます。今回はそれ以外の箱ひげ図の使われ方を探してみましょう。

検索エンジンなら、
“箱ひげ図 例 株価”
というような検索になりますが、箱ひげ図の説明はあるものの、例を探すのは一つ一つ見ていく必要がありそうです。

Chat GPTの場合、“株価以外の箱ひげ図をつかう例を教えてください”と入力すると、以下の回答を得ることができます。

箱ひげ図は、データの分布を可視化するためのグラフの1つです。株価だけでなく、様々なデータに対して使用することができます。
例えば、温度のデータを可視化する場合、最低気温、最高気温、平均気温などを箱ひげ図で表示することができます。
また、身長のデータを可視化する場合、男性、女性、全体などによってグループ分けし、それぞれのグループの身長のデータを箱ひげ図で表示することができます。
さらに、購入金額のデータを可視化する場合、年齢層、性別、地域などによってグループ分けし、それぞれのグループの購入金額のデータを箱ひげ図で表示することができます。
どのようなデータでも箱ひげ図は有効な可視化手法であると言えます。

基本的にどんなことでも答えてくれます。例えば技術的で専門的な内容
“予約フォームをBigqueryデータベースに登録するテーブル定義を設計してください”
と入力してテーブル(表)を設計した後
“このテーブルをSQL文にしてください”
と入力すると、SQL文を出力してくれます。

ここまで2分程度。どんなプログラマーでも1時間はかかると思います。
また、同じ質問でも繰り返すと回答が変わります。求めているものでなければもう一度聞いてみたり、内容を付け加えていくといいでしょう。
これからさまざまな人が質問をし、その内容を評価することで進化することでしょう。将来的には検索エンジンより便利なツールとして利用されると思います。
しかし、現段階ではもっともそうな回答をするが誤った内容を含んでいたり、単純なエラーを起こすこともわかっています。
そのため、内容については必ず事実関係の確認をしてください。また、日本語よりも英語の方が反応スピードが早くなり、内容も変わってきます。日本語英語両方で質問してみるのもおすすめです。英語の方が広い分野について対応しているから、というのがChat GPTの回答でした(笑)

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