地域共通クーポン、特に電子クーポン利用の注意点

地域共通クーポン、特に電子クーポン利用の注意点

GOTOキャンペーンで地域共通クーポンと2種類のクーポン、紙クーポンと電子クーポンを利用するときの注意点を共有したい。

GOTOキャンペーンとは

まず、キャンペーンも分かりにくい検索すると、ウェブサイトがたくさんあるが全部OTA(Online Travel Agency 楽天トラベルなど)や旅行代理店など、自分のところを使う人向けの説明が並んでいて、このキャンペーンそのものの説明が本当に無いので分かりにくい。

基本旅行の50%を国が補助する。35%は購入時に割引されるか返金を受けられ(民泊は返金が多い)、15%は地域共通クーポンで観光地でつかえる。

GOTOキャンペーンは移動交通費+アクティビティor宿泊ではないと移動交通費は対象外

GOTOキャンペーンの対象になるには移動交通費に加え、宿泊や行った先でのアクティビティ(TDL行ったとか)セットではないと対象外になるという点には注意したい(そうしないと新幹線買ってチケット屋に売るみたいな人がいるだろうから仕方がないのだろう)。

これを知らずに、飛行機のみをOTAで予約してSkymarkに

「GOTOキャンペーン適用したいんですけどぉー」

と言ったら

「それ旅行代理店に聞いてください」

と返答された。そりゃ彼らは宿泊込かアクティビティがあるのか、わかるはずもない。だから新幹線でもバスでも移動だけ単独で予約するとダメ。

そうなると航空会社や鉄道会社でホテルをとれば、移動も宿泊も対象になる。満足できる宿泊が航空会社や鉄道会社のサイトで予約できるなら、そのほうがいいだろう。

私はコロナ禍で売上が激減している小規模事業主、民泊をしている友人を支援したかったので、民泊で泊まってみた。

民泊の関係者の尽力で、GOTOキャンペーンでも民泊は使える。返金されるか割引になるかの違いだけだ。だからGOTOキャンペーンで、お得でホスピタリティの高い民泊を選ぶのは賢い選択だと思うがそれはまた今度。

地域共通クーポンの使い方

地域共通クーポンは注意点が3つある。

  • 移動先近隣の都道府県で、滞在期間しか使えない(11/1に帰宅するなら11/1 23:59まで)
  • 電子クーポンと紙クーポンがあり、利用できるお店でしか使えない
  • 電子クーポンはチェックインする3時以降にしかダウンロードできない

だから、沖縄であった方は福岡経由だったが、そのときもらった紙クーポンが使えずそのまま沖縄に持ってきていた。もちろん沖縄では使えないから紙切れだ。

そしてクーポンが使えるところが限られている。詳しくは特設サイトを見ると店舗一覧がある。ここから行きたい店を選ぶことになる。

紙クーポンは比較的簡単だ。宿泊する施設で受け取って、あとは使える店舗で使えばいい。なおお釣りは出ない。

電子クーポンは3時過ぎないとダウンロードできない。私は民泊の担当からメールをいただき、その情報を頼りにしたが、IDがどれか分かりにくいようで何度か確認をしてもらった。12桁という話だが12桁ではなかった。もし使えないときは違うIDかもしれないので、宿泊業者に聞くといいだろう。

電子クーポン利用の難しさ

電子クーポン、私は3000円分の地域共通クーポンをもらったが、1000円チケットと2000円チケットに分かれていた。お釣りでないから3000円じゃないのは助かる。

使うときは、そのクーポンを選択肢、QRコードを読み込むことで使うことができる。

紙クーポンはそこまで困らない。最悪コンビニであれば使える所も多い。地元の隠れた居酒屋とかは多分いまのところ(2020年10月)は無理。JRのお土産屋さんが一番という人がいたが、そのとおりかもしれない。そのような大手の経営するお店でお土産買うのにつかえばいいかもしれない。

問題は電子クーポン。電子クーポンは本当に取り扱い店舗が少ない。私は京都で使おうとしたが、ほとんど使えるお店がなく、カレーのCoCo一番だけだった(笑)。シメになにかいただこうとしてて、わざわざ京都でカレーかーと思いつつ入ったら、その店舗ではまだQRコードが届いていなくて対応できなかった。

使うにはそのお店の私達利用者がスキャンするQRコードがないと電子クーポンは使えないのだ。特別な機械ではなく、QRコードが書いてあるものがあれば私達が携帯でスキャンすればいいのだけどね。

特設サイトで対応店舗となってるチェーン店でも対応の遅れで使えないことがあるかもしれないので、購入前に確認したほうがいい。

結局ルームサービスになった

それで大阪で期日までに使い切ろうと思ったが、特設サイトでも電子クーポンをどこで利用できるか検索できない。だから一個一個クリックして使えるか確認しなければいけない。結構、というよりちょっと無理な作業だ。

そこでホテルで聞いたら、そこでは電子クーポンつかえるとのこと!ではバーで使おうと思った。そしたら23時半でオーダーストップだったらしく10分遅く行ってしまった。もう閉店です、とバーの方は言う。

オーダーストップなのだからいつもならすぐ引き下がるのだが、このクーポンは今日使わないと紙切れになるから使いたい。でもお店はしまってるからダメ。フロントで12時まで営業と聞いて、オーダーストップの確認をしていなかったためだった。

結局フロントに戻り話したらルームサービスのドリンクやらフードを3000円分揃えてもらうことにした。そしてQRでコードを読み込もうとすると・・・!

このブラウザはQRでコードに対応していない。そしてコードを入れてもエラー。iPhoneでそんなことあるの?と思ったのだが、もしかしてと思ってSafariにクーポンのURLをコピーして貼り付けたら、なぜかQRコードが読めた。

iPhoneで電子クーポンつかうときは、Safariで開けるといい。書いてないけど。

ということで無事使えました。

GOTOキャンペーン関係者の皆様ありがとうございました

ここまで書くとGOTOキャンペーンダメだ!みたいなことを私がいいたそうに見えるかもしれないが逆。

感謝している。私はウェブについての仕事をしてるのだから、この仕組をこの短時間で創るのはシステムから業務フローまで相当大変だったはず。これだけ短期間にここまでのものをつくるのは相当全方位で努力が必要だったと感じる。

同じことを自分がやっても多分どこかにほころびが生まれただろう。

いまままで良いわけではない。電子クーポンが使いにくいとか、店舗少ないとか。特に一番困っている地元零細店舗で使えないのは痛い。コンビニやJRの店舗で使えても地域経済への波及効果は軽微で、なるはやで全飲食店・観光業者にQRコードと紙クーポンの利用方法を教えてほしいと思う。

でも、頑張ってるとは思う。初めての試みだから、問題点があることはあたりまえ。大事なのは最初から問題点を完璧に無くすことより、多少問題があっても、すぐはじめて、問題を迅速に発見し、修正していくことだと思う。

このブログでいろいろ課題をあげたが、参考に会って、GOTOキャンペーンのユーザーエクスペリエンスを改善する参考になればうれしい。