道具が私たちの思考の範囲を決める
- 2015.12.20
- OldCategory(JPN) solution 未分類
私たちとコンピューターの違いの一つは発想できることだ。
しかし、道具が発想を大いに広げてくれたのは間違いない。
古くは紙とペン。しかし、現在のホワイトカラーの生産性は江戸時代の1万倍という。そのぐらい道具が発達し、発想力も高まったのだろう。
その代表例がスプレッドシートやエクセルである。電卓とノートから飛躍的に帳票作成を容易にしてくれたことは間違いない。
でも、僕らの発想はスプレッドシートになってないか?と思うこともある。
例えば、何か事業計画を考えると、多分エクセルを作るだろう。行と列がある。横と縦といってもいいだろう。その軸で間に合えばいいが、単価や売上ごとのオプションが欲しくなると高さが欲しくなる。さらに年度ごとの違いとかほしいと時間軸が欲しい。こうなると、たった4次元でエクセルは思考停止になってしまう。
あの長方形のマス目がビジネスの可能性を制約してしまう。
たとえば、セルの高さや長さ。これは変更すると全部のセルや高さに影響する。あれがあるがために無理な表現をしてわかりにくくしたり、逆に複雑な図表を作り、あとで元どおりにできなくなったり。
そこで、まずホワイトボードなどで書き出すことがいい。自由に書いて決してアイデアを練ることができる。
デジタルツールならば、MindManagerがオススメだ。これはマインドマップを書くためのツールだが、僕はマインドマップを書くために使っていない。ツリー構造でアイデアや議事録を書くために使っている。行や列になるワードやたてよこ軸のエクセルは人間の発想の基本形式であるツリー構造ではないため書きにくいが、これつかうと誰でも議事録見ながら論理的に話せる。
そして、表計算ソフトだが、騙されたと思ってNumbersを使って欲しい。
「へ、Numbers?」
と思うそこのMacユーザ、あなたのPCに入ってるよ無料で。これ、テーブルを1枚のシートにたくさん作れる。だからあちこちのテーブルを横断する計算やレイアウトが簡単。ダッシュボードレポートにはこれがいい。Tableauもいいけど高いし。
ツールが自分の思考を決めることもある。officeをつかってるだけでは見えないこともある、と思うのだけどな。
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