MITのMicro MasterとDEDPのご紹介
- 2023.01.01
- 02career 06intelligence thinking
- analytics, English, Micromaster, MIT, Statistics
MITのMicro master CourseのData Analytics for Social Scientist (DASS)に合格しました。日本人は私しかいなかったように思うのです。それでは日本語で書いても、当然なんだか分からないと思うので、その概要を紹介します。
なお、私は該当する1講座受講しただけの、MITの何の関係者でもありません。どこにも解説がなく、誤解もありうるので、詳細はMITに聞いてくださいね。
まずMIT(Massachusetts Institute of Technology)はマサチューセッツ州ケンブリッジにある工科大学。米国内大学でランキング2位価値ある大学ランキングで5位、革新的な大学で4位になっています。
修士課程に入学するためには、他の米国の修士課程と変わらない基準で、高いレベルが求められます。3人からの推薦状、学部によるがIELTSで6.5-7.5 Toffleで90-100に加え、GREの結果、エッセイなどが必要です。1つの修士課程を除いては。
Data, Economic and Development Policy (DEDP)はMITの修士のコースの一つで、MITの経済学部がはじめてつくった修士コースのようです。社会の貧困など途上国の問題を解決するために、データ解析の重要性はますます高まる一方、途上国でデータ解析のスキルを学ぶ機会は限られているという矛盾があります。そこでMITは世界中の発展途上国の希望者に、データに基づく正しい意思決定ができるような学習を実現するコースを作ったのでした。
要するにデータサイエンティスト的なを育成する修士課程なのだが、MITにはもう一つのデータサイエンスの修士があり、Statistics and Data Scienceがそれにあたる。こちらはまさにデータサイエンティスト養成の内容になっています。一般的なデータサイエンスの仕事は大企業やユニコーン企業のIT系ソリューションやオンラインゲームなどのグローバル企業やテック系企業の事業の改善のための技術だが、DEDPは発展途上国の社会問題解決のために、オープンデータや既存のデータから正しい意思決定や最適な方法を探るための技術として、データサイエンスを用いることを目的としているという点が違います。
実際、DEDPでは事例として南米の貧困地域と鉱山の関係、Googleマップをつかって大気汚染を解決することや、途上国の予防接種とその効果などが使われています。
このコースの根底にあるのは発展途上国の貧困を解決する人材の育成です。収入的にも環境的にも恵まれない人に機会をつくろうと取り組みです。一方で、米国の大学に来て授業を受けるなら講師なり施設のコストもかかってしまいます。その矛盾を解決するために作られた修士課程になります。
このコースの特徴は
- オンラインコースで受講生の好きなペースで3つの必修と2つの選択を合格すると、Micro MasterのCertificationを得られ、キャンパスで半年ー1年の学習をすればMIT DEDPの修士を得られることができる。通常修士は2年間かかるが、長期間米国に滞在しなくても修士を得ることができる
- オンラインコースは1つ$1000だが、収入が低いことを証明をすることで1つ$200まで下げることができる。さらにディスカウントを得る方法もあるようだ(が私は条件に当てはまってないからあまり調べなかった)
このコースは受講者のペースで学べるオンラインコースのコースとMITのキャンパスで学ぶオフラインコースの2つがあり、オンラインコースがMIT Micro Master上に提供されています。
Micro Masterコースは準修士ともいえるMicro Masterの学位とは関係がないコースもある。これらは無料で受けられるものもある。Qualitative Research Methodsという講座は無料なので受けてみたが、社会科学でつかわる質的調査の体系的な学習ができる内容で役に立つものでした(が途中でDASSが始まってやめてしまった)。
オンラインコースはそれぞれ3ヶ月ぐらいの授業で、授業中の課題と宿題と最終のテストで合格することで修了することができます。
MIT面白いというか意義深いことやってるなーとリスペクトして、講座を受講してしまったのでした・・・。私がうけたDASSがどんな内容はか今度書きます。
-
前の記事
検索拡張子はどこまで使えるのか? 2022.12.14
-
次の記事
MITのMicro MasterのData Analytics for Social Scientistsを受けてみた 2023.01.02