解析新書 Table Anatomy

2005年まで生き残れたのは楽天ビジネスのおかげだった

ログの日によせるなら、ログの日の話をしなきゃいけない。

2000年から2003年ぐらいまでは、アクセス解析がビジネスとして成り立つかどうかギリギリだった。私たちの特集もセミナーで話す機会なんてほとんどなかった。記事もないし関心もない。カテゴリー登録命のYahooとなかなか成果のあがらないGooの組み合わせからGoogleに主役が移るまではアクセス解析の価値を伝えることは厳しかった。無理もなくて2002年ぐらいから検索エンジン上位表示が話題になったのだ。検索ワードがわかっちゃうツールと言う認識が2003年ぐらいから出てきたと思う。

ログの日があるまで、私は競合の会社がどこにいるのか知らなかった。あのイベントではじめて知った会社も多かった。そして当時の正直なアクセス解析は競合とシェアを争うという感じではなかった。どちらかというと「俺達大丈夫かなぁ」だったと思う。

たとえば、いまや素晴らしい企業になったジオロケーションテクノロジー。IPアドレスから組織名や地域分析をできるオンリーワン技術を持った会社だが、当時はお互い不安でいっぱいだった。ログの日が終わったあとで二人で飲んで、これからどうなるんだろうねーなんて話をしてたことを今でも覚えている(山本社長は忘れてるかもだけど)。

2回めのログの日では私もセミナーをする機会があった。当時はアクセス刑事Proというリアルタイム3万PVまで拾える経路が拾える解析ツールを紹介してたけど、私のセミナーではそのツールの話をせず、ずっとコンサルティングの経験を話ししてた。そのセミナーを聞いてくださった方が素晴らしいブログを書いてくれた。全く期待しなかったけど、よかったと褒めてくださったのだ。金髪の方でデザイナー!!って感じの方だったんで、喜んでもらえて意外だった。鷹野 雅弘さんとの出会いだった。

中小企業のために役立つと思いながら、私の周りにいる中小企業にはなかなか価値が伝わらない。紹介ぐらいしか販路もない。解析ツールなんて誰も分からないから制作会社として紹介でつなげてくしかなかった。

当時看板屋さんのポータルサイトをつくって大成功してた経営者がふらっと東京に来たとき、わざわざ練馬くんだりまで来てくださった。喫茶店でお話してると(会議室ないんで)「ユーザーを理解して、事業のヒントをみつけていくことがアクセス解析はできるよね。実はすごい可能性のあるサービスをやってると思うよ」と話してくれた。私たち以上にアクセス解析の可能性を感じていたのだ。いまや大成長したGCストーリー株式会社の西坂社長に言われたことである。

毎月毎月受注が安定しなくて綱渡りだった3年目ぐらいに、小坂の先輩本城慎之介さんとお食事をする機会をいただけた。楽天のNo.2で急成長の真っ只中だった。そこで買収した楽天ビジネスに出店しないか、とアドバイスを貰い、なにより受注力がなかった私たちはトライすることにした。

しかし最初試してみて、私はすぐ諦めてしまった。フリーランスや個人が多い中で価格競争で勝てないからだ。しかし小坂は地道に頑張った。そして受注をとりはじめた。

いまのクラウドソージング同様、楽天ビジネスもレッドオーシャンだった。会社を起こす前にデザインもシステム開発も広告代理店の経験もなかった。だから私たちはデザイン力もシステム力もない。全く競争力がなかった。

しかしアクセス解析があった。だからデータを見て分析してアドバイスをしてると、価格の安い、優秀なデザイン会社ではなく、アクセス解析を軸に事業と顧客を見て提案する私たちを選んでくれる会社が増えてきた。たとえ選ばれなくても、商談してよかったと5点満点の高い評価をもらうことができた。

この商談が大事で5件に1件ぐらいしか受注はできなかったが、その5点の評価の数が楽天ビジネスで一番高かった。それはアクセス解析に基づいた事業の成果につながる提案だった。そのうち超大手も楽天ビジネス経由で受注することができるようになった。

事業の成果に貢献する、事業分析をする、アクセス解析で数字をもとに提案する。そのことで私たちは生き残ることができた。2005年ぐらいまではアクセス解析と言うより楽天ビジネスで最も高い評価を最もたくさん持ってる会社として有名であった。

楽天ビジネスがなかった2005年まで生き残れなかったかもしれないな。あのとき仕事をいただけた皆様と本城さんには大変感謝している。

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