知りすぎると良くない
昨日からプノンペンに戻り、iRoHa Garden Hotelに家族で滞在。
家族でここに来たのは初めてだが、気に入ってくれたようだ。
オーナーの黒田さんは本当にホスピタリティが高くて、来客者と一人ひとり自ら色々会話をしてくれる。もともとウェブなどにもお詳しかったらようだ。
ここは部屋もセンスが良く料理も美味しくて、オーナーにとって好きな場所で過ごせるようにつくったんだろうなーといつも思う。
晩御飯を食べていると知ってる日本でも成功している経営者とばったり会った。
富永さん、りっちゃんと呼ばれてて、EOでも重鎮。とくに海外から訪問するEOメンバーのアテンドを積極的に行ってくださってて、海外でも顔が広い。
偶然同じホテルに泊まっていて、カンボジアで新たなチャレンジをしようと来ていたのだそうだ。これからアンコールクッキーの事業を経営しようとしている。
彼女は日本でも企業向けのスイーツの企画などで相当の実績があるのだが、彼女が言うには今取り組もうとしているカンボジアのこの企業が、プロとしてありえないぐらい本物を提供しようとしたことに感動したのだそうだ。
たとえばパイナップルのクッキーを作るなら、この会社はパイナップルを剥くところからはじめてる。プロの彼女がいうにはそれは日本でなら絶対にない。パイナップルジャムを買う。
プロは、その大変さを知ってるからだ。仕入れ、人件費、工場のコスト、品質など工程が増えることで手間は増える。コストアップ要因も増えてくる。そこを考えると、安定した製品を提供するジャム業者を選ぶ。
一方で、その工場や製造ラインのカンボジアの社員が、日本人が一人もいない中で徹底して指差呼称をして安全、衛生、品質に拘って作っていることにも深い感動を覚えたのだそうだ。
「知りすぎると良くない」
と彼女は言っていた。プロとして知れば採算や手間を考えるとやらないことが沢山ある。それが仕事を狭めてしまうということだろう。自分の仕事にも当てはまる。知りすぎると良くないことはあるだろう。
彼女はアンコールクッキーを、このスイーツ製品がいままで一地方の観光土産でしかなかったことを変え、来訪してもしなくても世界中の人が買い求めるような、そしてカンボジア人が自国の誇るべきスイーツとして紹介したくなるようなグローバルブランドにしようと新たなチャレンジをしている。
彼女らしい、彼女にしかできないチャレンジだ。応援したいし、私もかくありたいものだ。
-
前の記事
ビザで世界一手こずるインドで手こずりまくった話! 2019.08.09
-
次の記事
日本から香港の機内でブログを書いている 2019.08.11