セロファンの夜

セロファンの夜

「セロファンの夜(Nuit de cellophane ニュイ ドゥ セロファン)」という香水を知った。

セルジュ・ルタンスは、暑いマラケシュの街中から
自宅に戻り庭で休んでいた。
いつの間にか空気が透明になり、虫たちの話し声が聞こえ出し、空には星の姿が映り始め、夜の帳が下りる。
“なんという素敵な時間なのだろう”
“この空気や気配、すべてのものをラッピングしてプレゼントして差し上げたい”
ニュイドゥセロファン
美しい夜行性の虫たちがリクエストする。
「もしもしお嬢さん。このあたりの空気をぜんぶ包んでいただけますか?」
「贈り物ですか?」
「ええ、あなたへの」。
高貴なキンモクセイとマンダリンの香りが伴う、
透明な空気を通して香るほのかなフルーティー・フレッシュノート。
神秘と繊細さで彩られる夜行性生活の秘密への賛辞。

香りの楽しみ方から引用

ぼくは鼻がバカなんでさっぱり香りはわからないのだが、このセロファンの夜って名付けるセンスと、このキャッチコピーはすっごい素敵だな、と思った。多分一生こんな名前も文章もセリフも言えないと思うなと話したら、

最近ぼくのブログの文章も面白くなってるよ、と教えてくれた。

このブログか。
正直、「最初言ったことを守らなければ」という義務から書き始めたブログ。
たまーに「ブログって毎日書くなんて義務付けるものじゃない」なんて言われてたブログ。

でも書き始める前、思ってた通り、文章は書けるようになった。多分まだまだだが、書き始めたころより相当書けるようになった。
そして書いたことが、面白いものになってきたことは嬉しい。

たとえばこれ「ウェブ業界の大人はオトナにならないとね」、面白かったんだそうだ。長谷川さんにすぐシェエアしたく慌てて書きなぐったのだが、

スピードのある文章、あんま考えない旅行記みたいなのもいいのだそうだ。

スピードって自覚がない。車と違って文章のスピードは出したくて出せるものだよね。

Nuit de Cellophane Cellophane Night 玻璃纸之夜