学問ノススメみたいなものが必要だ

学問ノススメみたいなものが必要だ

本日は製造業向けソリューションを提供するアペルザさんでセミナーを開催。製造業の皆様に上尾さん、古橋さんとセミナーとパネルディスカッションをおこなってきた。

ウェブには決して詳しくない受講者だと聞いていたのだが、今回の講師の人選は手前味噌ながら完璧だったのではないだろうか。アンケートからも、誰からも難しかったという回答はなかった。

簡単に説明することのほうが難しい。短く話すことのほうが難しい。今回は1人20分という短い時間で設定していた。20分−25分が初心者でも飽きのこない時間だと思ってのセッティングだったことも今回プラスに働き、NPSでも高い満足度だった。

コレとっても大事で

もっとウェブ業界以外の一般企業に伝える方法を考えたい

私は初心者向けのウェブ解析のカリキュラムを作ってきた。
昔初級だったウェブ解析士も、もともとは初心者向けだ。
簿記3級なんていい方もしている。

でも全然不十分だ。
一般経営者がウェブ解析士のセミナーを受講することは滅多にないし、
従業員向けセミナーでもほとんど私達に公演の依頼はない。
IT系の学校ですらウェブ解析の授業は本当に稀だ。

ということは所詮業界でしか伝わっていない、ということだ。

多分、ウェブ業界として一般企業や学生など、業界外に教育の力で必要性を伝えることができる可能性をわたしたちが持っている。他にはできない使命をわたしたちが果たすことができればいいと思う。でももう1つ問題がある。

怪しげな飛び道具として伝えてはいけない、ということだ

ウェブを使えば売上がバンバン伸びる、収益が上がる、ということがないわけではないが、その文脈だと、目の前のユーザー数、CV数、売上という文脈で有用性を説明することになる。

そこが伝えなければいけない本質じゃないはず。DMをこう書けば売れる、とか広告はこう使えば集客できる、とか。もちろんそれはそれで大事だけど、そこが本質じゃない。

本質は、いままでの産業構造がひっくり返るから、それにあったビジネスをしようということだ。

大富豪でいう革命。ビジネスがひっくり返っていること。

行政があり、大手企業があり、マスメディアがあり、という構造から、
ユーザーがいて、コミュニティがいて、サービスがある
というような構造に変わるので、その構造で仕事を組み立てないと会社もお仕事も難しくなる、ということ。

Uberはハイブリッドも何もないけど、ユーザーに取って安くて便利で平等だから自動車産業がもはや無視できなくなった。そういうこと。

それこそが伝えなければいけないのだが、それを伝えるのは、少なくとも私も周りも何もかもが力不足だなあ、と思う。

もっと伝えやすい手ほどきが必要だ。

明治時代、学問ノススメは平等で努力すれば博士や大臣になれると、漢文調で分かりやすく伝えた。

学問のすゝめ、みたいな本があればいいのだが・・・