解析新書 Table Anatomy

海外に対する企業と銀行のキャズム

キリロムにいる。ここのそよ風は知ってる中で一番心地いいと思う。息子もいろいろな新しいことにチャレンジして顔つきも変わってきたようにおもう。

思えばカンボジアの山奥に99年賃借権で広大な土地を借り、大学を中心にしたネイチャーシティーをつくる、という構想を実現させようとしているのは相当クレイジーだがエキサイティングな仕事だ。参加しようとした人が「人生で1度しかチャレンジできないようなプロジェクトだ」と言ってたが、ほんとそう思う。

過去にこのような壮大なプロジェクトを日系のベンチャーが海外ではじめたケースはあったかというと、私の知る限り少ない。国内の企業が海外展開するならあるが、日系が海外で起業した会社でこのような投資は相当難しいはずだ。その理由の一つに金融がある。

国内の銀行は普通海外投資へお金を貸さない。海外子会社が口座を持つことだって困難なはずだ。海外不動産への投資も基本無理。担保価値が評価できないし、海外不動産はすべて「投資」ではなく「投機」とみなさられてしまうからだ。

これは海外で事業展開しようとする企業においても相当ハードルを上げている。そして日本人が海外で企業したときに、ローカルの銀行での融資以外に日本国内の銀行の融資という選択肢が、ほぼないことは日本の経済を考えたときに相当残酷だ。

銀行は融資を通して事業発展を財務面で支援し、その発展した成果を利子で受け取る、資本主義では欠かせない仕組みだ。国内金融業界は、日本の企業をいったいどこに発展したらよいと考えているのだろうか。

日本の国内経済は確実にシュリンクする。生産拠点も海外にうつり、高齢化するマーケットから海外に販売拠点も移るのが確実である。これから始めるベンチャー企業や、国内大手と取引してきた中小企業にとって金融業界が国を挙げて国内に閉じ込めて、そのまま一緒に縮むか死んでしまう状況を生み出していると言える。

海外不動産の担保を審査できるようになる、海外事業の事業性を評価できるようになる、ということはもう日本の銀行がやらなければならないことでは?と思う。

法律や規制で難しいことなのかもしれないが、日本の銀行が何のためにあるのかを考えれば、すべきことは明確ではないだろうか。



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