ブラック・スワン ありえないなんてありえない

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また気が向いたら本を紹介するだろうけど、読みにくいし、初心者におすすめか?といわれると、どうかな、と思うのだが読めるなら読んでほしいのが「ブラック・スワン」。あ、あのダンスの映画じゃないよ。

小説?とか書いてあるがあれは小説じゃないと思う。僕がこの本を途中まで読んで放り出して、そしてもう一度この本を開いたのは2011年3月11日だった。

実家の近所のららみゅーが屋根まで津波に飲み込まれ、水族館は全滅だな、なんて思ってたとき、あれわたしこんな本読んだことあるぞ、とフラッシュバックしたのだった。

それがブラック・スワン。作者のナシーム・ニコラス・タレブさんはレバノンの人だった。かれは不確実性の例として自分の経験、昨日まで一緒に学校に通った友達が、内戦で今日から銃で撃ち合う関係になったことを紹介していた。

ありえないなんてありえない。

この本はデータや統計や数学者によって騙されたりカタストロフィーの危険性や限界などが小説というよりエッセイのように散りばめられている。

リーマンショックを中心に、データで予測することの危険性、難しさが事細かに例として述べている。そして「まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」もあわせておすすめだけど、こっちは全部読んでいないかもしれない。

氷の溶けた水たまりからもとの氷の形は復元できるか?できるわけないだろう、なんてことがたくさん書いてあって読みにくい(笑)でも私達が知っておくべきことがたくさん書いてある。

なお、最初買ったときはこっちの「ブラック・スワン」が届いてびっくりした(笑)最初に買った少女漫画もこれだった。これはこれでおもしろかったんだけどね♪