Google Chromeの1/14のプライバシーサンドボックスについてのブログ「よりプライベートなWebの構築:サードパーティのCookieを廃止するための道」をレビューその1
- 2020.01.23
- about work our industry things thinking
1/24追記 日本語ブログ23日に出ましたね。ってことでこれいらんかもしれないけど、あってもいい気もするのでのこします。
2020.1.14はインターネット、少なくともウェブマーケティングにおいて大きな転換期として記録されるだろう。Google Chromeブログで、’Building a more private web: A path towards making third party cookies obsolete’というタイトルで掲載されていることを小川さんのFacebookのポストで気づいた。尋常じゃないと思い満員電車で読んだ。
このブログはThird Party Cookieという技術への対応と、新しい取り組みのPrivacy Sandboxの紹介、そしてその取組への幅広い協力の依頼だ。そのメッセージがほとんど伝わっていない用に見えている。
その後ニュースは拡大し、日本語でいろいろ書かれるようになった。そして株価が暴落する企業があったり、手法で問題視されたり、なんかいろいろな形でひろがっている。
繰り返すが協力だ。健全なウェブにするための協力にたいし協力するのかしないのか、何が必要なのか、を報道すべきだし、議論すべきではないだろうか?
思うのは英語のこのブログの内容があんまり正しく伝わっていないような気がする。そこでできるだけそのまま伝えたいと思う。でも翻訳は著作権侵害になってしまうので、あくまで私の言葉として引用した英文の本文とGoogleの機械翻訳の引用で紹介したいと思う。だから翻訳ではなく2つのサイトからの引用ということでご了承いただきたい。その後でわたしにはこう読めたよ、ということを伝えるにとどめたい。Googleさんが正式に日本語にしてもらうのが一番だ。
そして私だって不安だ。大して理解してないかもしれない。間違ってるかもしれない。だからちょっと怖いのだけど、間違ったら直すので教えてほしい。正しい理解の一助になればいいと思う。
江尻:は私の意見でこの文面にはない。ここ大事。
Building a more private web: A path towards making third party cookies obsolete
江尻:話は個人情報をどう取り扱うかではなくて、技術の話だ。
Tuesday, January 14, 2020
In August, we announced a new initiative (known as Privacy Sandbox) to develop a set of open standards to fundamentally enhance privacy on the web. Our goal for this open source initiative is to make the web more private and secure for users, while also supporting publishers. Today, we’d like to give you an update on our plans and ask for your help in increasing the privacy of web browsing.
8月、Webのプライバシーを根本的に強化するための一連のオープンスタンダードを開発するための新しいイニシアチブ(プライバシーサンドボックス)を発表しました。このオープンソースイニシアチブの目標は、Webをユーザーにとってよりプライベートで安全なものにし、パブリッシャーをサポートすることです。本日は、プランの最新情報をお届けし、ウェブブラウジングのプライバシーを強化するためのご協力をお願いします。
江尻:プライバシーサンドボックスって言葉がなぜかスルーされてる気がするのだけど、どうもユーザーの情報をCookie技術でダイレクトに広告主に紐付けるのではなく、間にこの技術を挟むことによって、一定上の規模のユーザーが集まらない限りは個人特定のおそれがあるので、広告のターゲティングにしない、などの人道的な措置を取ろうと考えているようだ。個人情報を守り、メディア運営をしている人を支援することを両立させる方法を探しているようだ。
After initial dialogue with the web community, we are confident that with continued iteration and feedback, privacy-preserving and open-standard mechanisms like the Privacy Sandbox can sustain a healthy, ad-supported web in a way that will render third-party cookies obsolete. Once these approaches have addressed the needs of users, publishers, and advertisers, and we have developed the tools to mitigate workarounds, we plan to phase out support for third-party cookies in Chrome. Our intention is to do this within two years. But we cannot get there alone, and that’s why we need the ecosystem to engage on these proposals. We plan to start the first origin trials by the end of this year, starting with conversion measurement and following with personalization.
ウェブコミュニティとの最初の対話の後、継続的な反復とフィードバックにより、プライバシーサンドボックスなどのプライバシー保護およびオープン標準のメカニズムにより、サードパーティのCookieが陳腐化するような健全な広告サポートWebを維持できると確信しています。 。これらのアプローチがユーザー、パブリッシャー、広告主のニーズに対応し、回避策を緩和するツールを開発したら、ChromeでのサードパーティCookieのサポートを段階的に廃止する予定です。私たちの意図は、2年以内にこれを行うことです。しかし、私たちだけではそこに到達することはできません。だからこそ、これらの提案に取り組むためにエコシステムが必要です。今年末までに、コンバージョン測定からパーソナライゼーションまでの最初のオリジントライアルを開始する予定です。
江尻:今一度Privacy Sandboxがうまくいきそうで、サードパーティークッキにーによる広告が「時代遅れ」になってしまうだろうから、この様な健全な技術で広告収益モデルのビジネスを支えていくつもりであって、別に広告業界を切り捨てたりはしない。2年以内にサードパーティークッキーを対応しなくなる。また実現はかんたんではないので皆様の協力がいることと、年内からトライアルを始めることをお願いしている。望むのは平和な業界の発展とプライバシーの保護で、アドテクノロジー業界もサポートし同じ方向に向かってほしいと願っている。
Users are demanding greater privacy–including transparency, choice and control over how their data is used–and it’s clear the web ecosystem needs to evolve to meet these increasing demands. Some browsers have reacted to these concerns by blocking third-party cookies, but we believe this has unintended consequences that can negatively impact both users and the web ecosystem. By undermining the business model of many ad-supported websites, blunt approaches to cookies encourage the use of opaque techniques such as fingerprinting (an invasive workaround to replace cookies), which can actually reduce user privacy and control. We believe that we as a community can, and must, do better.
ユーザーは、データの使用方法に関する透明性、選択、制御など、プライバシーを強化することを求めています。そして、こうした増加する要求を満たすために、Webエコシステムを進化させる必要があることは明らかです。一部のブラウザはサードパーティのCookieをブロックすることでこれらの懸念に対応していますが、これはユーザーとWebエコシステムの両方に悪影響を及ぼす可能性がある意図しない結果をもたらすと考えています。多くの広告サポートWebサイトのビジネスモデルを損なうことにより、Cookieへの鈍いアプローチは、フィンガープリント(Cookieに代わる侵襲的な回避策)などの不透明な手法の使用を奨励します。私たちは、コミュニティとしての私たちがより良くできる、そしてしなければならないと信じています。
江尻:一方で明確に敵対視しているのは、フィンガーブリントみたいな、あいまいでなまくらな技術、ユーザが拒否できない個人を特定する機能はないほうがいい、ブラウザーのむやみなクッキー排除は誰も平和にならない解決策になってると伝えている。フィンガープリントはよくないと言っている。
Fortunately, we have received positive feedback in forums like the W3C that the mechanisms underlying the Privacy Sandbox represent key use-cases and go in the right direction. This feedback, and related proposals from other standards participants, gives us confidence that solutions in this space can work. And our experience working with the standards community to create alternatives and phase out Flash and NPAPI has proven that we can come together to solve complex challenges.
幸いなことに、Privacy Sandboxの基礎となるメカニズムは主要なユースケースを表し、正しい方向に進むというW3Cなどのフォーラムで肯定的なフィードバックを受け取っています。このフィードバック、および他の標準参加者からの関連する提案は、この分野のソリューションが機能するという自信を与えてくれます。また、標準コミュニティと協力して代替案を作成し、FlashとNPAPIを段階的に廃止した経験により、複雑な課題を解決するために協力できることが証明されました。
江尻:たしかにあれだけ流行った怪しかった技術Flashは消えたし、難しい問題だって解決できた。W3Cなどのコミュニティと密な連携で新しい解決策を示そうとしている。おどしではなく、未来への協力を求めている。
つづく
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