解析新書 Table Anatomy

Webデザイン改善集を読んでてトラウマを思い出してしまった

ウェブ解析士協会事務局の顧問もお願いしている小川さんと、あの井水さんが執筆した書籍があると聞き、買わねば買わねばと思ってたらAmazonでも売り切れ、どうしようと思ってたら何と井水さんから1冊頂いてしまった。しかもサイン付き。

どっちにせよKindleも買うことになるんだろうけどなぁと思いつつ、書籍をめくってみると、

あれ?
あれれ?
あれれれ?

これって・・・あかんやつだ・・・

嫌な思い出を思い出して、いったん本を閉じてしまった。

この本の構成のメインは事例だ。事例が見開きで左側に課題、右側に解決策を紹介する構成になっている。

この構成、読者はとても読みやすい、編集者も編集しやすい。しかし作者にとってとっても大変な構成だからだ。

これはとても大変だったろうな、と思う。すごい事例もそこまでではない事例も全部見開きで表現しなければいけないからだ。改善TIPSも大変だったと思う。いろいろ構成などで詰まったこともあっただろう。

大丈夫だろうか?と思ったが、よくまとまっていた。さまざまな規模、企業の個別具体的な事例だから、多種多様な視点での改善事例が学べる、どれか一つは該当する事例はあるだろう。

コンバージョンを上げるというありそうでないテーマのウェブ改善集だと思う。今までならLPとかアクセス解析とか広告とか手法でテーマを切っている本が多かったが、この本は手法を横断的に利用しながら課題を解決するという視点で書かれている。その分、手法に偏りがない。重版もあるだろうが、その2その3が出ても良いと思う。事例をたくさん紹介する本が少ない中、これだけ集めたことは貴重だろう。

最後の改善の実行は丁寧な説明で、ヒートマップからABテストまで紹介してる。それぞれ1冊本を買わなければいけないことを考えるとお得だと思う。

1つ今後の課題をあげるとすれば、ターゲットとコンテンツだろうか。この本のターゲットは初心者ではなく、ある程度業界経験者だと思う。そうであれば、XDなりAWSなり業界ではよく使うツールや技術前提の方が分かりやすかったのではないだろうか。初心者向けな雰囲気もあるが手法となると専門家の手が必要なこともあり、そこは明確に振り切るべきだと思う。今回重版したら、次はプロ向け、で振り切っても良いだろう。

最後にあのときの苦い思い出を共有すると、この本のことだ。

2004年に私が書いた著書だ。アクセス解析を活用したウェブサイト改善のテクニックを紹介する本だった。本なんて書いたことない、と話したらライターさんもつけてもらったのだった。

アクセス解析の教科書もない当時、読者にわかりやすく見開きで左側に課題、右側に解決策、と言うレイアウトが要望だった。ライターもいるし、ぐらいで考えた自分が甘かった。

200ページぐらいの本なら100事例いることになる。どんなすごいことも2ページだし、どんなライトなものも2ページなのである。そのレイアウトに収めるために、伝わりやすさが犠牲になったと思う。

そしてライターをお願いしても書いたことないことは役に立たないことが分かってなかった。業界本を描いたことのあるライターとはいえ、アクセス解析の業界は本がない、そこで私がほぼ全部書く羽目になった。

もう無理かけません、と言ったところで、アスキーの編集長がきた。木下さんが「お前立教だろ、俺も立教だよ、とりあえず本は書き終わるんだよ、わかったか。」
ぐらいの一言で何か書くことになってしまった。

なんとかかんとか出した書籍。書いて放って置いたら、いきなりアマゾンに悪意のあるような1点がついて凹んだりして、結局売上に貢献できなかった。著作の1冊目は大体苦い思い出になる、私もその1人になったようだ。

そしてアスキーさんに校正で間に合わなくて、1日拘束された。九段下で、アスキーに缶詰になり、1日編集者と校正をしていた。隣はファミ通がいつも通り徹夜していた。今思えば人生最初で最後のアスキー缶詰だった。ログインの愛読者としては、ディズニーランドばりのエクスペリエンスだった。

と言うことで関係者の皆さま深く感謝しています。

そして、この本おすすめです。

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