ショートショートよりアンビリーバボーなお父さんの猿岩石風 明治立身出世物語
- 2018.10.08
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星新一さんは、「ショートショート」などが有名なSF作家で、ファンも多い。
私は残念ながら彼の作品をほとんど読んでいないが2冊だけ何度も読んだ著作がある。
これらの本はSFではなく、彼の父の半生についての著作だ。
星新一のお父さん、星一さんは優れた起業家だった。
2冊ある。
「明治・父・アメリカ」
「官吏は強し人民は弱し」
だ。
今回は「明治・父・アメリカ」を紹介する。
彼の父は星一さんで星製薬を起業大成功し政界でも活躍した人物だったことはそこまで有名ではない。
また星一は同郷の福島県いわき市出身だ。
前半はアメリカ留学まで、後半は星製薬を起業してからを中心に書いている。
まず「明治、父、アメリカ」は星一の生まれてから留学して帰国するまでの話だ。
明治維新の後の人々が希望に溢れた立身出世物語だ。
いろんな偉人さんがいるが、星一のバイタリティーはちょっとアンビリーバブルだ。
どこでもなんでも商売と執筆でお金と人脈を作ってしまう。冒頭の方で右目を失っているのだが、そのことを忘れてしまうぐらい。移動するときに、お金をいただけたり、施しを受ける機会があると断って、商売をしながら目的地まで行ってしまう。たまに行き過ぎて違うところまで行ってしまう。
猿岩石も真っ青のサバイバル能力である。
いろんな苦労人や偉人さんもここまでやる人はそうそういないのでは?と思う。
平成ではお笑いの人しかしないことかもしれないが、昔はテレビに映らなくても実行する人がいた。昔は誰でも努力して学べば成功できるというロマンがあったからだろう。
明治の空気はその一因だろう。
自由平等、立身出世、果ては教授か大臣か。
学問のススメという書籍に書かれているような立身出世のフィロソフィーは確かにすごい影響力があっただったんだろう。
そして当たり前のように歴史上の偉人さんもたくさん出てくる。
こんだけすごい行動力と努力ができるなら、なんだってできる。
私はまだまだがんばってないなと思えるので、仕事や学習で疲れたときに元気になる1冊としてオススメ。
あと下も読んでみるといいかも。
kindleでタダだから。
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